ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

漫画「私の少年」7〜9巻(完) 感想

私の少年(9) (ヤングマガジンコミックス)

 

完結しました。最終巻表紙は海にいる聡子と真修。

7巻以降は聡子と真修の関係というより、聡子が自分の過去と向き合って決着をつけるという意味での物語の掘り下げの方が印象に残りました。母親や椎川との関係だったりなぜこれまで恋愛に積極的になれなかったのか、とかそういう苦しい思いをさらけ出すのも救ってくれたのも真修なんだなあ、と。正直、椎川との過去はもっと決定的な聡子にとっても大ダメージを受ける出来事があったのではないかと想像していたんですけど、そうでもなかった…ただ、高校生真修にマウントとる椎川は大人気なさすぎてやっぱこいつと別れて正解だわ聡子さん!

 

8巻で真修は高校生になります。二人は特に約束する訳でもなくタイミング合えば一緒に勉強したりと定期的に顔を合わせるという感じ。真修父と再び話す機会を設けた聡子でしたが、真修父は聡子が転勤になった時ビビっていたと明される事実…まあとにかく真修の父に対してコソコソしながら会うということは無くなったわけですが、この親父に関してはもうちょっとオメーの頭で考えろよ、と思ってしまいやっぱりムカつく親父でした。不器用とかそういう問題じゃないし、結局今はばあちゃんに家のことも全部任せっきりであのかつての育児放棄状態をスルーしてはいかんと思ってしまうのですが。真修自身ももっと父親と話さないといけないと漏らしてましたが、いや親が話をしないとダメだろこれは。

 

あと菜緒ちゃん。高校生になり別の学校に通っているので週1で真修を待ち伏せしたりと健気な様子を見せていましたが、真修が誰を想っているのか気づいてしまいます。聡子とタイマンきめるももうどうにもならないことに涙が止まらない。この場面、聡子がはっきりと「真修が好き」と菜緒に伝えますが、変に子供相手の取り繕う言葉でなく対等な相手として本音を話す聡子が良かったです。

 

真修は中学生の時に聡子が好きと伝えましたが、どうしたって聡子は30代のいい大人で真修は子供で関係を発展するどうのこうの以前に問題ありなわけで。ただこのことをきっかけに何がなんでも真修を守らなきゃ、という立場から自分が真修といたいから一緒にいる、そして寄り添って見守っていきたいという気持ちの気づき。聡子は正しくない道を選んだと言ってましたが、正しくないのかな?とも思ったり。でも真修には広い世界を見て幸せになってほしい、というスタンスはずっとこのままだろうなあと思ったりしました。真修が成人したら付き合えばいーじゃん、とはならないし聡子はいつか仮に恋愛関係迫られたとしても絶対受け入れない気がします。

 

正直この先は読者の想像にお任せラストであったことに、もうちょい先見たかった〜!なんなら社会人真修見たかった〜という欲もあったのですが、人生は恋愛関係になるor別れるの二択ではないし。このたまに会ってご飯したり映画見たり悩みを相談したり…という関係がずっと続いていくんだろうと思います。幸せになってほしい二人の幸せな姿で物語は続いていくのであればいいじゃないか、となりました。それにしても同僚だったら?高校の同級生だったら?の妄想を映画シーンで見れたのはとても良かったです。高校生バージョン、あと10ページくれ!!となりました。ラストの花火のシーンも素敵でした。 

 

 

 

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