韓国ドラマ面白すぎる その②「秘密の森」&「賢い医師生活」感想
この二作のドラマ、知人からオススメされたのですがとにかくアラフォーの魅力が爆発しているドラマです。「秘密の森」はサスペンスミステリードラマ、「賢い医師生活」は医療ものですけど、医療ドラマというより群像劇の側面が強い印象。
感想は正直に書くことにしていてあんまり良くないと思いつつ日本ドラマへのdisが滲み出る文になってしまいました……。韓国エンタメは自分の思っている以上に先を走ってました。
「秘密の森」シーズン２までの感想
「梨泰院クラス」からの流れで見た人は皆シーズン1のラスボス、チャンガのジジイやんけとなります。主人公は検察官で、子供の頃に受けた脳の手術の影響で感情が無いわけではないが起伏がほとんど無く、表に出すことも無い為周りから変わり者で面倒くさい奴扱いされているのですが、真面目に仕事に取り組み身近な人からの信頼は厚いという人柄。単独である事件の捜査中に、殺人事件に遭遇し、ペ・ドゥナ演じる刑事とタッグを組んでいく……という話。
シーズン1も2も事件に関与しているのが検察や警察内部ということで腐った組織を描かせたらピカイチの韓国エンタメ、やはり凄い。シーズン通してでかい事件の謎を追っていく骨が太いドラマが好きな人にはたまらないんじゃないでしょうか。特にシーズン2は色んな事件が複雑に絡んでいてついていくのが精一杯でした。
ストーリーだけでなく、自分が思ったのはペ・ドゥナ演じる女性刑事の描き方がとても良くて。男だらけの職場にいるたった一人の女性となると変に熱血で男と張り合ったりとか、自虐ネタがあったりとか、プライベートの悩み（結婚うんぬん）とか割と入れられがちなイメージ（日本ドラマへの偏見）があるのですが、そういう描写を一切排除してて先を走っているように思えてとても見やすかったです。別にそういう描写が悪いという意味じゃないですが個人的にストーリーやテーマに絡まない部分でそういう描写入れられるともういいわ〜ってなってしまう。彼女はもちろん仕事への熱意と正義感はあるのですが、言動は普通の一般人と同じ感覚で主張もでかくなく誇張されていないキャラってのが良かったです。主人公の検察官と過ごすうちに信頼関係を築いていくのも、下手すると恋愛に発展しそうな雰囲気醸し出したり周りが穿った見方して冷やかされる（日本ドラマへの偏見）のはあるあるな気がしますがそんなチンケな描写も無く。
主人公の空気を読まず忖度せず淡々と突き進むのも仕事が出来ると周りも自然についてくるという、これまた「愛の不時着」や「梨泰院クラス」とも共通して言える主役が部下やチームのメンバーから信頼を得ている男に弱いのです、私は。
シーズン3も制作して欲しい、待ってます！
「賢い医師生活」
何かおもろいタイトルだな〜と見始めましたが、話が進むにつれタイトルの意味か分かってきます。40歳同期の医師達５人がメインの群像劇ですが、皆オンとオフの切り替えが素晴らしい。医師なんてプライベート犠牲にしてなんぼの世界だと思いきや（皆外科に所属してるし）オフは同期でバンド組んで楽しむというまさに賢い医師生活を送る人達の話です。（個人の解釈です）
ちょっと心がささくれていると、職場に恋愛持ち込まないでくださいっ（大声）てなっちゃうのですが、割とぶっこまれている恋愛要素もなんかほのぼの見れてしまいました。
５人とも手術シーンがあり死と向き合うエピソードも結構ありますが、涙を誘っても下手に感動に繋げるような話にはなっていないです。しんどいことがあってもそれでも休憩時間には何となく集まって一緒にご飯食べたりバンドの練習したり、生活は続いていく、それが生きることというメッセージが伝わってくるようなドラマです。ていうかバンドの場面毎回がっつりフルで曲流してくれるので、多分彼等が学生時の流行った曲とかも流れていたと思うんですけどもちろん自分は韓国の音楽全然分からないので知ってたらもっと楽しめたかもと思います。
５人はそこそこキャリア積んだ中間管理職真っ只中であるので、後輩や研修医達も沢山でてきて彼等のドラマも非常に見応えありました。個人的に産婦人科の女性医師のミナが好きで注目してました。
あとこういう大人数か出てくるドラマいくつか見てると韓国って映画もドラマも色んなビジュアルの人を出してくるの割と徹底してるのかなとも思ったり…。要は特段にきれいな人たちばかりではなく色んな人が出てくるということです。日本の医療や弁護士ものドラマ、ビジュアルが整った人しか出てこないしなあ（また偏見が…）
日本ドラマ界は韓国ドラマリメイク大好きなのでこれもリメイクして欲しい。キャストは
子煩悩の天才・忍成修吾
大食い早食いの妻夫木聡
（ちょっと年齢離れるけど）出家願望がある宮沢氷魚
永遠の童顔・安達祐実
の布陣で頼む。
