ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

個人的にきている年の差もの漫画 その1 「私の少年」

今個人的にきてる年の差もの漫画が3作品ありまして。主人公は全員アラサー女性なんですけど、年の差もの面白いと思うきっかけになったのはチカさんの漫画「これは恋のはなし」です。これ作者さんがあとがきでも触れてましたけど一歩間違えると犯罪になっちゃうやつです。物語開始時は小学生ですからね…。でも個人的に好きな作品です。

 

私の少年 : 1 (アクションコミックス)

高野ひと深さんの私の少年。最初はアラサー女性と小学生男子か、「これは恋のはなし」の性別逆転バージョンだなという印象でした。小学生側の家庭環境が複雑という点も共通してますし。というか、小学生と赤の他人の大人を接点持たせるには家庭に問題ある子じゃないと難しいかもしれません。

 

絵柄について

もの凄く綺麗です。特に少年・真修は、あとがきにもあるように担当編集さんの真修への深い愛と作者さんの涙ぐましい努力の結果、神々しいまでの美しさが表現されてます。主人公・聡子の少しつり上がった目も好きです。

 

3巻までの感想

完全に聡子目線で感情移入して読んでしまいますね、これは。作者さんは憑依タイプで漫画を描くようですが(このマンガがすごい!インタビューより)、確かに聡子のモノローグに引き込まれます。30歳になって感じる焦り、諦め、孤独とかがごちゃごちゃに混じったどう表現したらよいか分からない感情が聡子を通して吐き出される感覚です。あと真修との交流が深まるにつれて、家庭が複雑そうだけどどこまで踏み込んでいいのかっていう聡子の葛藤もリアル感がありました。上司の椎川のぞっとするわ発言も3巻登場の真修の父の行動も少しやりすぎではあるものの完全否定はできないです。

 

真修は聡子に対して、優しくしてくれる近所の好きなお姉さんを超えてもう恋といってもよさそうな感情を抱いているように見えます。3巻最後で中学生になった真修が登場しましたが、仙台にいる聡子とどう関わっていくのか注目です。あとは、聡子と椎川の大学時代の過去、真修と菜緒ちゃんの関係も気になります。椎川の言動から過去に多分こういうことがあったんだろうなとある程度想像しているんですが・・・。

 

2人の関係をゆっくり見守りたいんですけど、中学生真修を見たら早く18歳になった彼が見たいとも思いました。う~ん早く4巻読みたい。