ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

韓国ドラマ「ボーイフレンド」「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」感想

 

 「ボーイフレンド」

パク・ボゴム!?誰!?良い。完全にノーマークでした。7月にコン・ユと共演した映画が公開されるみたいで、そちらも気になってます。ドラマもかなり良くて1話から割とハマりました。掴みがキューバロケという予算が潤沢で美しい映像にキャストも魅力的で話に変なノイズやストレスが入らないラブストーリー(ラブコメでなく)ってもう日本じゃ絶滅傾向にあるので…私が〜石原さとみ綾野剛コンビに求めていた雰囲気のラブストーリーはこういうやつやったんですけど…

 

まず、ソン・ヘギョ演じる30代女性社長(ホテル経営)が仕事先のキューバでパク・ボゴムに出会う訳ですが、帰国してみたならばボゴムは自分の会社の新入社員でありんした、から始まるど真ん中のTHE 韓流といえるストーリー。女性社長と新入社員男子、言い換えればお嬢様と庶民男子をラブコメでなくラブストーリーで描いてこんな面白くなるんだなと。韓国ドラマ進化してます…交通事故にあったり難病になったり記憶喪失になったりしない真っ当(?)なラブストーリーです。ソン・ヘギョ演じるスヒョンはずっと親の言いなりで生きてきて政略結婚までさせられた上に夫が浮気して離婚、というハードモードな境遇。仕事に全てを懸ける生活を送ってました。そこへ少女漫画から出てきたようなボゴム氏が社長相手に臆することなくアプローチかけるわけです。ここで上手いのが強引すぎず社長の立場も考えて引くところは引くという本当に出来た男子であるということ。そしてスーパーポジティブ。社長が割と暗めで自分を抑えてしまう性格なのでその対比がすごい。いやこんな出来た性格の奴いねえよ…と思いつつボゴムさんに釘付けになります。

 

韓国ドラマは主役の周りの人物達の話も結構しっかり描くものが多いイメージですが、今作も秘書と居酒屋店長のコンビが良かったです。あと恋愛ものに鉄板といえる主役のことを好きな幼馴染みも登場しますが、底意地悪いことを一切せず、ずっと好きだったことを告げることなくスーーーッと身を引きます。めちゃくちゃいい子です。大昔のドラマであればこの幼馴染みが社長を陥れるなんて描写がザラにあったような気がしますが、そういう地味にストレスとなるエピソードが無いのも私としては見やすかったです。

 

 

「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」

あの「愛の不時着」の北朝鮮末っ子軍人だった恐るべき10代俳優タン・ジュンサンとイ・ジェフンが主演。アスペルガー症候群のグルは父親と遺品整理業を営んでおりましたが、1話で父が死んでしまいます。1話で肉親が死ぬ話多くないか?(泣)父は後見人に弟を指名しており、グルと叔父の共同生活が始まります。イ・ジェフン演じる叔父、何やら過去に色々あったみたいで荒くれ者と思いきや結構序盤から根は良いやつ感を醸し出しており、この甥と叔父が「家族」になっていく過程もとても良かったです。

父亡き後、叔父、幼馴染みと共に遺品整理業を続けるグルですが、故人が大切にしていたものを遺族に渡すまでを各エピソードで丁寧に描いてます。父の信念を受け継ぎ探偵もどきみたいなことも結構するのですが、そこはドラマとして割り切って視聴しました。印象に残ったのはゲイカップル、養子縁組でアメリカに渡った青年の話などでしょうか。

叔父とグルの父はある出来事から疎遠になってて、この兄弟の話、父の過去、叔父の過去も泣かせてくる話で、参りました。とても面白いです。また韓ドラにしては一話60分切って全10話なのも手を出しやすい。続編ありそうな終わり方だったので楽しみに待ちたいです。