ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

最近観た洋画 トーニャとダニエル

最近とはここ半年ぐらいのことなんですけども、感想です。洋ドラマは「ザ・ボーイズ」がめったくそ面白かったです。

 

◆「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」(2017)

フィギュアスケートはTVでやってたら大体見てるぐらいのライトファンでありまして、トーニャ・ハーディングは聞いたことあるが襲撃事件のことは全然知らない状態で観ました。トーニャの母親は今でいう毒親だし罵声や悪口浴びながら育ったトーニャは不憫なんですけれども成長後の口の悪さや気性の激しさには少し辟易しました。途中からトーニャが何回ファックと言うか数えようかと思ったくらい。個人的にはトーニャのフィギュアスケートが全てと言ってる程フィギュアへの愛が感じられなかったので、単に注目浴びる為の手段だっただけなんじゃないかと思ったり。好きでもないのに毎日6時間とか練習できるかよって感じですが、彼女が必死こいて練習して努力していたことより採点や審判にイチャモンつけたり文句たれてたというような言動ばかりが強調されていた映画だった気がします。試合前(後?)のリンク脇でタバコ吸う奴が芸術点が貰えないのもしょうがないんじゃ!?

襲撃事件は知らないので事件の真相はフーンとしか思わなかったですが、ショーンのアホすぎる証言はラストに当人の映像で史実通りと知って口あんぐり状態になりました。面白すぎるな(不謹慎)。

スケートシーンは試合とは違うカメラワークで撮られていたのは面白くて良かったんですけど、今の世界レベル選手の演技見慣れてると振付もシンプルだし素人目に見ても身体の動きが素人(どこまでが代役のスケーターか知らないですけど)で、フィギュアスケートってとてつもない進化してんのね、となりました。トリプルアクセルの話の流れで伊藤みどりさんに触れるかなと期待しましたが、全く出てこなかったです。

 

 

◆「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016)

この映画を私が観たところで世界は1ミリも変わらないので、私に念力でもあれば時間の無い総理大臣に脳内映像で見てもらえるのにと頭の悪すぎる考えがよぎりました。私に出来ることは選挙に行くことぐらい…。

寝室税なんてもんがあるイギリス、制度が複雑故に手当を受給する為に見せかけの求職活動をしなければならないという矛盾にぶち当たる主人公ダニエル。お役所仕事で何度も手続きに遠回りさせられ、役所め、いーかげんにしろ!!と思う一方で現場の第一線で働く人達も頑張ってはいるし優しく助けてくれる職員もちゃんといました。ダニエルが全くPC使えず四苦八苦するくだりも、いや例えば自分が職員だったとしてめちゃくちゃ忙しい時にマウスやクリックが通じない相手にイライラせず親身になって教えてあげられるだろうか、とも思ってしまったり。

 

結果ダニエルは手当を受けず体調も悪化し…というラスト。配給所のケイティのシーンなど印象に残る場面はいくつもありました。私が勝手に救いだなと思ったのは隣人の若者や前職の人、ケイティ親子などダニエルが周辺の人と交流持っていたこと。誰とも関わらずに部屋で一人孤独に、なんてケースも多々あるだろうし。最後まで周りの人へのリスペクトを忘れなかったダニエルは強い人間で、自分は弱い人間だと嫌でも思わせられました、きっと彼のようには振る舞えない。そして国はもうちょっと何とかならないのかと…まあ…私が思ってもどうしようもないんですけど。