ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

最近メディア化された/予定のBL漫画の感想

 

もう初心者とは言えない位の量に手を出していますが、まだまだ開拓中のBLというジャンル。ここ最近メディア化されたり今後メディア化される作品も大体読んだので、まとめて感想残します。あのやっぱりメディア化されるだけあって皆面白かったです。

 

★「ギヴン」 TVアニメ化&劇場アニメ化

ギヴン(1) (ディアプラス・コミックス)

ギヴン(1) (ディアプラス・コミックス)

 

バンドを組む高校生&大学生達の青春群像劇。私はまだまだ修行が足りないので、ゲイ多すぎじゃね?というお前はもうBL読むなよと思われそうな感想を抱いてしまったのですが、個人的には学生達の恋愛模様はサラッと読みました。バンド内に二組もカップルいたらそんなんうまくいかねーだろ、バンドとしては…って思っちゃったりもしたけど皆かわいいキャラなので幸せにやってって欲しい。若い時の恋愛で頭グッチャグチャでわけ分からん状態になってしまう感じがよく描写されている気がします。TVアニメも視聴しましたが、真冬の声(ボーカル担当)が結構特徴ある声で印象に残りました。

 

★「ポルノグラファー」 ドラマ化

ポルノグラファー (onBLUE comics)

ポルノグラファー (onBLUE comics)

 

最近BSで放送中なので見てますが、主人公である木島役の竹財輝之助さんが原作のイメージドンピシャな演技を披露されていて度肝抜かれました。あとドラマで久住の妄想がっつり映像化されてて笑います。小説家と大学生のラブストーリーですが、口述筆記というシチュエーションがまた良き。木島の少々面倒くさい性格だけど小説に対する愛情と苦悩、そして久住の戸惑いながらも惹かれていく様が丁寧に描かれていると思います。続編「プレイバック」と木島の過去を描いた「インディゴの気分」も超面白いです。

 

★「窮鼠はチーズの夢を見る」&「俎上の鯉は二度跳ねる」 2020年実写映画化

窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα)

窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα)

 

 

俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)

俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)

 

この二作、私の中でかなり強烈な印象残してくれて読み終った時、脳がダメージくらったのかしばらく呆けた状態になってしまいました。実写映画化を知った際はどこまでやるの…と思いまして、セックスシーンをどこまでやるか知りませんが、興味はあるんですけどスクリーンで鑑賞するのは個人的にハードルが結構高い。かと言ってペラッペラな性描写だと原作とはまた違う作品になってしまいそう。超雑に言ってしまうとこの作品、二人がやるかやらないかでずっと痴話喧嘩晒してるという内容なので。私はゲイの今ヶ瀬の健気で重すぎる愛に狂気を感じつつもここまで人を想うことができるのも才能だなと感じました。また今ヶ瀬に好かれる恭一側の心理描写も唸るしかない、とにかく秀逸。最後は泣けました…

 

★「囀る鳥は羽ばたかない」 2020年劇場アニメ化

囀る鳥は羽ばたかない 1 (HertZ&CRAFT)

囀る鳥は羽ばたかない 1 (HertZ&CRAFT)

 

ヨネダコウさんの他の作品も超面白いので、間違いないんだろうなと思いつつも長編ものでまた完結していないということもあって長らく手を出すか迷ってました…が、ようやく読みました。面白いんですけど、いや私はこの作品の本当の面白さをまだ理解出来ていない気がしてます舞台もキャラも関係性も全てが複雑なので。裏社会が舞台ということでまず世界に入り込むのに時間が掛かったし、メイン二人の過去が辛すぎてしんどい。アニメ版のキャッチコピー?にこれは恋なのか、情なのか。ってあるのですが、そんなシンプルな単語で表せる関係ではないところも魅力。二人の生き様を最後まで見届ける予定ですけどアニメは1本で完結するようになってんのかしら。

 

★「海辺のエトランゼ」 2020年劇場アニメ化

海辺のエトランゼ (Feelコミックス オンブルー)

海辺のエトランゼ (Feelコミックス オンブルー)

 

続編の「春風のエトランゼ」までの感想。優しい絵柄のトーンから何となくふわふわしたBLなのかなと思っていたら、そんなことはなく。ゲイの苦悩やセックスにまつわるあれこれや家族の話やらとても読み応えある話でした。未だに受け攻めという概念がピンとこないまま色々読んでいますが、駿(受)がどうしても挿入する側は出来ない(私は何の話をしているのだ‥)というあたりがなかなか興味深くて。とはいえ子供に見られる場面とかヒーーー(死)となりましたがな。最新刊で義弟が思春期突入で色々拗らせてそうで続きが楽しみです。

 

 

他の作品で私的特大ヒットだったのは里つばめさんの「GAPS」シリーズと大島かもめさんの「チキンハートセレナーデ」です。また別で感想残せればと思います。

 

 

2019年の好きだったドラマ感想

最近は1話が面白くなかったら容赦なく切るので大した本数見てないのですが、2019年に視聴した好きだったドラマの感想です。(地域発ドラマは除く)そして今気づいたのですが医療ものと刑事もののドラマは一つも完走できませんでした。

 

◆いだてん

視聴率が低いことしか世間的には話題になってなかった印象でしたが、私は物凄く勉強になったし楽しく視聴してました。いだてんトークショーも見に行ってしまったし。ちなみに私の周辺の年配層数人にいだてんの話ふってみたら皆軒並み「たけしの落語パートがよく分からなくて見なくなった」と同じことをぼやいていたので、こういう人たちが脱落したのが視聴率に顕著に出てしまったのかなと思ったり。オリンピックに人生を懸けたのは表に立つスポーツ選手だけではなく。裏でサポートしてた人、開催地の現地の人、海外選手のエピソードなど史実交えたドラマとして見応えありました。本当に面白かったです。

 

フルーツ宅配便&きのう何食べた?&死役所

テレビ東京深夜枠の漫画原作ということでまとめて感想書いちゃいますが、共通して持った印象は、ただただ淡々と描かれている、ということです。デリヘル嬢、ゲイ、死者の人たちに起こることは劇的なハプニングではなく(死役所はちょっとニュアンスが違いますが)、日常を描いたもので私はこれぐらいの平熱レベルのドラマの方が好みなので。なんでも過剰にやられると引く。

 

わたし、定時で帰ります。

このドラマはとにもかくにも吉高由里子さんがクセのない暑苦しくもないその辺にいるごく一般人のアラサーの主人公を好演していたのがすごく見やすかったです。仕事に関するあるあるや価値観も人それぞれ違うので、どちらがいいという描き方ではなく多様な考えがあるよね、と。現代らしいドラマだったのかもしれません。あと向井理さん演じる種田さんみたいな人私見たことないんですけど、種田さんの存在だけファンタジーでした。ユースケ・サンタマリアみたいなのは何人も見たことあるんですけど。

 

だから私は推しました

アイドル役の白石聖ちゃんは、またとんでもない美少女が出てきたな…と釘付けになりました。アラサーが推しに課金するドラマなんですけど、なんかこう心に穴が空いたタイミングにスポンと入ってきたのがたまたまアイドルだった、みたいな感じで大変面白かったです。地下アイドルの実態にも迫ってて興味深く視聴しておりました。

 

これは経費で落ちません!

お仕事ドラマなんですけど、完全にラブコメ目線で見てました。重岡大毅さんは今後出演作品多分チェックします。このドラマの影響で、映画「溺れるナイフ」鑑賞したのですが重岡さんが素晴らしすぎて更にファンになりました。

 

◆俺の話は長い

生田斗真さん筆頭に芸達者な俳優陣の会話劇が素晴らしくてどこからどうみても家族にしか見えなかったです。一番ぐっときたのは姉の小池栄子さんとの姉弟関係でした。満がずっとグレーのスエット着てたのもロッキーのトレーニングシーンに重なったし、あのパズルはたしかにスタッフの人大変そう…と思ったので番組最後のくだりは笑いました。久々に面白いホームドラマ見ました続編熱望してます。

 

G線上のあなたと私
原作未読。ほんの数年前まで也映子側だと思っていたのに自分の目線が完全に幸恵さんとシンクロして愕然としたドラマでした。知ってはいたけど自分の人生のステージが確実に次に進んでいたと突きつけられた(つまり老化)面白いドラマでした。最終話でグダグダ言ってる也映子に幸恵さんが、大切な人ならその先に行かなきゃ、みたいなこと言っててなあなあでゆるい関係も楽だけど、そんな状態はずっと続かないものだと思うので。私は幸恵さんみたいに悟りを開く境地にまだ至ってないので修行がまだまだ足りないんですけど、彼女の結婚観のようなものはめちゃくちゃ共感してました。松下由樹さんブラボー。ちなみに中川大志くんにはきゅんきゅんとかじゃなくていや若いわ…若いな!若いっていーな!!という感想しかなかったので、確実に老化は進んでる。

 

 

ドラマ「本気のしるし」最終回 感想

 

誰か早く忍成修吾さんが完全に当て馬と思わせてラストで逆転ホームランかますブコメドラマを作って欲しい。

 

そして何話か忘れたけど森崎ウィンさんの最高の"は?"が聞けるのはドラマ「本気のしるし」だけ…(浮世が結婚していると聞いた時の辻。あれは芝居の域を超えた心の底から出た、は?で素晴らしくて面白かったし私もは〜〜!?って叫んでました)

 

監督と土村芳さんのインタビュー記事を読んで、腑に落ちた箇所がありまして。多くのドラマがそこにいない客(視聴者)に向けた話し方になっている、と。本当は観客0人なのに。たしかに私このドラマ観ている時ボリュームかなり上げて視聴してました。特に辻(森崎さん)がボソっと話すのが良かったです。視聴者意識しまくった大げさな演出とかされると白けて萎えるタイプなので、本ドラマは本当に役者陣の芝居に集中、というか辻と浮世の物語をこっそり垣間見している気分になった作品でした。

 

最終回、健康食品のセールスしながら辻を探すという方法で覚醒した浮世さん。ちゃんと貯金してるし絡まれた男に蹴りを入れたり私服もワンピース以外の服を着ていたので見直しました。200万と引き換えに辻の居場所を突き止めたものの火事でアパートが無くなっていた。執念で見つけた辻は、やさぐれてドン底にいた。この4年の間何してたの!?そういうことも一切教えてくれなくて想像するしかないんですけど、浮世が辻と最初に会った時と同じグレーのロングワンピを着て会いに行くのは粋でした。そして徹底的に音楽の流れない本作で、最終回でレコードの曲を流すという演出。

 

あの、浮世が辻に"運命の人だから"と伝えてましたが、いやあんた峰内(忍成さん)にも絶対同じこと言ってそう…辻とも結局峰内と同じルートを辿る気がしてならなかったです。もう二人とも勝手にしてくれ

 

イライラするーーー訳分からん!!となりながらも人間の思っていることと言動が一致しないことの歯がゆさ、気持ち悪さみたいなものが観れて大変面白く視聴しました。こういうエッジの効いた気持ち悪いドラマ(褒めてます)もあっていいんじゃないでしょうか。