ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

ドラマ「ナイルパーチの女子会」感想 なんの地獄だこれ

 ※6話までの感想(原作未読)

 

オエェ〜〜〜ゲロ吐きそうな話だ

 

な  の  に  見  て  し  ま  う。

この冬クール、「その女、ジルバ」や「ドリームチーム」などなかなか面白い女の友情や女の生き方を描いているドラマがありますが、BSテレ東という世界の端っこで香ばしい臭いを放っているドラマがあります。その名もナイルパーチの女子会」。どんな内容か詳しく知らずにバリキャリ水川あさみさんと専業主婦山田真歩さんが友だちになる話か〜と1話を見始めたならば、ラストで真顔になりました。

 

思ってたんと違うやんけ。

 

多忙な商社に勤める会社員・栄利子(水川あさみ)はある主婦が書いているブログが好きで頻繁にチェックしてて、ある日カフェでそのブログの主の翔子(山田真歩)に出会います。偶然装って声かけてましたが、話が進んでいくとこの最初の出会いも栄利子が調べて近づいたんだなというのが分かります。翔子は"ずぼら主婦の日常"をブログに書いていてそこそこ人気もあり出版社から書籍化しないかと打診を受けるほど。仕事バリバリの栄利子とずぼら主婦の翔子、お互い同性の友達がいなかったこともあり話してみたら気が合う感じ。自転車でニケツなんかしちゃったりして友達できてよかったやんと思いきやこっからが地獄。

 

栄利子の怒涛のストーカー行為が始まります。エンドレスなライン攻撃に返信がしばらく無いとブログ内容から翔子の家、旦那の職場を特定。自宅へ押しかけるわ、「私達親友でしょ?」とのたまうわ。でこの人ヤバい人だ……って翔子も気づきます。

 

え〜とそっから何だ、ケータイで連絡取れないようブロックするもブログで行動読まれて栄利子に付きまとわれ段々疲弊していく翔子。栄利子から色々言われたことも影響して、出版社から書籍化に向けてインフルエンサー主婦を紹介してもらい意識高い系主婦たちと付き合うようになります。ちげーーーんだよ、あなたはそっちじゃないだろ、と傍から見れば思う。私はずぼら主婦というのが売りのブログしてた翔子が無理してインフルエンサー路線に行こうとするところでもオェってなりました。

 

6話時点で翔子はある弱みを栄利子に握られ友達としての付き合いを強制されている状態。毎日ビデオ通話したり旅行行ったり、ついにはブログも乗っ取られてしまいます。いやなんの地獄?これ。栄利子は翔子を装って書いているつもりでも急に怪しい宗教団体に属したかと思われるような文章をネットに放流し、ブログのアクセスも落ちていきます。書籍化の話も無くなり、翔子はブログ辞めようかな…と漏らして栄利子に説教かまされたところで終わりました。栄利子は物言いが上から目線で思ったこと何でも言ってしまうしTwitterなんかでよく見かけられるピントがずれた返しをしたりする。父親と折り合いが悪い翔子が実家がしんどいと漏らせば「ちゃんと話してみれば大丈夫だよ!!」っていやそういうこと聞きたいんじゃないんだよね感がすごい。

 

栄利子は色々極端すぎるけど常に誰かとつるんでいたい人は割といるもんで、別にそういう付き合いが苦にならない人同士ならなんら問題ないと思いますが、自分は無理…となってしまう。知人の子持ち主婦が毎日、週5日でママ友4人と会ってお互いの家行ったりしているというおぞましい話を最近聞いて(つーか緊急事態宣言とは…)、世界の分断を感じたりしてます。絶対に自分とは交わらない世界。

 

ドラマの最初、翔子は田舎から東京に出てきて女友達がいないことを特に悩んでいる訳ではないけど、でも楽しく付き合える友達がいたら嬉しい、ぐらいな感じはまあ分かるなと。大人になってから友達作るのはたしかに難しい。翔子は仕事するわけでもなく、ブログも収益目的ではなく趣味の範囲でやっている日常ネタがまあまあウケていたのが承認要求に振り回されてえらいことになってしまいました。SNSで有名人になるというのも大変だなと(鼻くそほじりながら)…とか書いている自分もこんなブログやってるわけで、アクセスあれば嬉しいというのも分かるし。私は頭を整理する為にやってますが本当はもっと記事書く頻度上げたいのに体が動かない。無理のない範囲でほそぼそとやろうとこのドラマみて誓うのでした。

 

あと栄利子の会社の派遣社員とか高校時代の同級生もいい感じにキレてて、普通に怖い。どうなるんだ?