漫画「ひだまりが聴こえる-リミット-」3巻 感想
リミット編、完結でございます。この二人が幸せになれない世界なんてクソだわぐらいの気持ちで見届けてきたわけですが、本当にほっとしたし最後の方はニッコニコで読んでました。
太一と距離を置きたいと伝えた航平、その後の話。
太一が友達の頃の方が話せてたって思う場面2巻でありましたが、特別な関係になるまでより、なってからの方が大変なのは誰でもそうなんじゃないかと。リミット編は航平と太一が(一応)付き合い始めたら絶対この問題は起きるよなと思っていました。
航平の太一に迷惑かけたくない、負担になりたくないって思うのは社長の犀さんの昔の彼女のように対等な関係でいたいということが思い出されて。太一や犀さんが負担じゃないと言っても相手が引け目を感じていると対等な関係になるのは難しいのかなとやっぱり思ってしまいます。太一が自分が何に傷付くのかは自分の問題って言い切れるの本当にすごいんですけど航平からしたらそんな割り切れるものではない気がします。もう航平に関してはもっと神経図太くワガママになっていいんじゃないかと思うんですけど…。
太一は障害を持つ人の疑似体験研修に参加したりする一方で航平は病院で偶然太一のじいちゃんに会い、家まで行くことに。じいちゃんの言葉に涙が溢れる航平。航平は自分ばかり太一から支えてもらっていると思ってましたがそんなことなく、太一は太一で航平から支えてもらっているしお互い大切に思ってるんだからはよ話し合ってくれ…となったからの本編最終話。航平の「離してあげられない」にこちらも涙です。その後、二人で旅行もようやく叶ったわけですが…なんか、色々航平がんばってという感想しか浮かびません。太一が(キスとか)慣れるなんて想像つかんわ。
また、3巻は千葉兄弟のエピソードも非常に印象的でした。リュウも兄ちゃんからの言葉で心が軽くなったんだと思います。この千葉兄弟と天童さんとの出会いが描かれた番外編「無色透明」(3巻未収録)もとても良かったです。今まで謎すぎた天童さんの新たな一面が見れます。
そして続編も決まったとのことで楽しみです。あとがきの編集さんの気持ちめちゃくちゃよくわかります(笑)。続編は二人の日常ラブラブ編!?だ、大丈夫かな、さすがにもう俺たちって付き合ってるんだよな…?(by太一)から始まることはないはずですが…太一だから分からんわ!ラブラブ編、想像するだけで元気が出てくる。マヤと先輩の場面もとても可愛くて好きなので、是非この二人のその後も見届けたいです。