ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

気持ちが落ちた時に読み返したくなります。 漫画 「7SEEDS」 前編

7SEEDS 1  フラワーコミックス

田村由美さんの7SEEDS感想です。16年の連載が終わり、先日発売された35巻で完結しました。高校生の頃「BASARA」を一気読みして、これも面白かったんですけど、個人的にはこちらの作品の方が好きかもしれません。何年も前に花が川に流されるあたりまで読んでその後ずっと読んでなかったんですが、漫画熱復活した時に一気に全巻揃えました。「ワンピース」「ドラゴンボール」並みに認知されてほしい作品ですね。大大大傑作漫画だと思います。

 

あらすじ

隕石が衝突して地球が滅びるかもしれないと予測した政府のお偉いさんが「7SEEDS」プロジェクトとして選別した7人+ガイド1人のグループを5つ結成させ、冷凍保存し未来に送り出します。地球崩壊後の壊滅的な日本を舞台に各地に放り出されたチームの壮絶なサバイバルが始まる!!って感じです。

 

絵柄について

 少女漫画的な絵柄ですが好みは分かれるかもしれません。しかし1巻から魅力あるストーリーに引き込まれ絵柄はどうでもよくなります。あと、少女漫画にありがちなキャラが皆おんなじ顔をして見分けがつかないということもなく、登場人物が多いのにもかかわらず男女とも全員書き分けられている点も個人的に良いと思っています。

 

全35巻の感想

この壮大な骨太ストーリーの感想をまとめて書ける気がしないので、生き残りの全キャラクターへのコメントをもって感想とします。

 

夏Bチーム

ナツ

ダメダメな ナっちゃんを応援する為に読んでいたと言ってもよいでしょう。何でもそつなく出来てしまう子より漫画的にはこういう地味でさえなかった子が泣きながら奮闘して成長していく方が感情移入してしまいます。嵐への気持ちにふんぎりつけた時はようやくか、早く蝉丸の気持ちに気づいて欲しいなんて思ってました。ナツ&蝉丸パートがもうちょっと読みたかったので番外編に期待しています。

まさか最終巻まで花に会えないとは思いませんでした。唯一カップルで生き残った子ですが、最後まで諦めない精神には脱帽です。この作品における少女漫画的熱血タイプヒーロー像を一気に背負った感じの子でしたが、一発芸であやとりとかしちゃう可愛い面もありました。正論を真正面から堂々と吐くキャラって"ん~ちょっと苦手かもしれん"とか思っちゃう自分ですが、嵐に関しては"いいぞ、もっと言ってやれ!"って場面が結構ありました。花と会えて良かった。

蝉丸

この子とまつりには夏B+安居・涼だけでなく読者もかなり救われたんじゃないでしょうか。序盤は自分を守ろうとするが故のキャラだったんだな、本当の素の蝉丸が見えてくるころには大好きなキャラになってました。それにしても温室発言やら安吾を庇う時のセリフといい18歳とは思えない心理をつく漢気を随所で見せてくれました。

まつり

 唯一の底抜けに明るいキャラでした。ただのバカっぽい子に見えてナっちゃんと腹割って話すシーンとか涼へ特攻をかけるところとか、この子には適いません。まつり&涼も番外編で期待してます。

ちまき

マイペースにも程があるのはこういう人のことです。個人的には好きなキャラでした。ぜひナっちゃんの絵本に挿絵描いてほしいです。

この子の中身は20代後半のお姉さんが入っているに違いないです。巨大アリにさらわれた時点で”ここまでか”と思わせといてアリと友達になってしまうという強運の持ち主です。仮に他のキャラが死んじゃうような災害に襲われてもこの子は最期まで生き残りそうです。

この人のバックグラウンドが思ったより出てこなかったので、どうコメントしたらよいのか分かりません。花を育てていた時どういう気持ちだったんでしょう。でも、こいつ許せない、夏Aと和解する展開なんか絶対許さない、とは思ってました。くるみを助けに行くと離れた時点で最期は予測できました。

牡丹

ガイドで唯一生き残ったお姉さんです。おそらく最年長になりますか。(新巻さんは事情が事情なだけに除く)読んでる時はあんまり意識してなかったですけど、生き残ったほとんどの子は20歳以下ですから。。お姉さん的役割としていなくてはならない人でした。

 

春チーム

この子を見ていると自分がいかにダメ人間かを思い知らされる感があったので見てられない時もありました。正義感強すぎて見てられない、と言ってもいいかもしれません。おまけに美人さんだし。こんなんみんな好きになっちゃうだろ、と。こっちとしては完全にナっちゃんに感情移入してるんで、初めてナっちゃんが花に会った時に感じる卑屈っぽい感情はとっても理解できました。またそこでナっちゃんに声かける蝉丸が最高なんですけども。でも花は自分の感情だけで突っ走ることはあっても身勝手には見えないし、人の意見を素直に聞く柔軟さもあるし、漢気もあるし、やっぱり最後には幸せになって欲しいキャラでした。

新巻さんへの気持ちが大きくなることで葛藤するところなんかは、"あー、うんうん、そうだねわかるわ新巻さんに惹かれるのも。でもダメよ!嵐が可哀想だからそれだけはやめて"なんて思ったり。

花も相当悲惨な目にあいましたけど、親が過去にしたこともひっくるめて、その上で安居達といつか和解できたらいいと思いました。子供に責任は無いと断言できるんですけど、事情がかなり悲惨なだけにちょっと考えてしまいました。終盤この件で花が感情的にならずに冷静な姿勢を貫き通したのには読んでるこっちが救われました。

ハル

この子も成長して変化があったキャラでした。犬好きというだけで好感度80アップです。小瑠璃ちゃんと幸せにね・・。

角又

32巻目にして掘り下げられたキャラです。それまでほとんど一人で行動して生き抜いた強者ですが、ここでこの人の過去がこう繋がるとは!あゆとの会話は面白かったです。ひばりへの対応といい、良いお父さんになる。人生相談するなら角又。

藤子

この子はちさとずっと一緒でほとんど出番が無かったですが、それでも十分キャラ立ってました。髪を切った新巻さん見たときの反応だったり鷭ちゃんを想像するところなんかは今時の若者って感じのキャラで良かったです。イケメンならさらにやる気でるからね!わかるわかる。

ちさ

本当に強い人とはこういう人かもしれません。春チームのお姉さん的役目を果たしていたんじゃないでしょうか。もうちょっとバックグラウンド的な話で掘り下げてほしかった気もします。「7SEEDS」プロジェクトで選ばれた人達は本人は知らなくてもどこかで繋がってた人達がほとんどなんだろうなあ、と。個人的には過去編がどっかで出てくると思ったんですが。

ひばり

この子はちょいと素直じゃないというか生意気な口ききますが、まだ子供です。佐渡に入ってからは憎まれ口たたきながらメカの強さを発揮し皆を助けました。

桃太郎

とりあえず桃太がすべきことは、「ドラえもん」の素晴らしさを夏Aに伝授することじゃないでしょうか。精神年齢が高いキャラが多い中で一番年相応な子だったと思います。

 

 後編へ続く・・・

 

kansou-kumako.hatenablog.com

 

 

 

 

最近観た映画の感想

◆「そこのみにて光輝く」(2014)

覚悟して観た方がよさそうな映画だったので、ある程度あらすじを知って、ネタバレした状態で観ました。

千夏が達夫に初めて会った時、海辺で彼に話しかけるシーンで、"ああ、この子はこの状態から連れ出してくれる何かを、誰かを待ってたんだろうなあ"と感じました。こんなどん底の境遇、他人がどうこう出来る状態ではないし諦めが見えるんですけどでもどこかそんな気持ちがあったんだろうなあと池脇千鶴さんの演技でそんな風に伝わってきました。幸薄い感じが最高でした・・・体張ってましたな。こんな状態でも家族を置いて家を出ることが出来ないのは、きっと父親が元気だった子供の頃は貧乏ながらも普通の生活送ってたんだろうなあ、母親もきっと"お母さん"してたんじゃなかろうか・・・と想像しました。いやそう思いたい。そうでもなきゃいくら家族が大切って言われても限界があるし。拓児の明るすぎるキャラにしても。

綾野剛さんも菅田将暉くんもオーラ抹殺してて素晴らしかったです。菅田くんの"田舎にいそうなバカ青年感"凄いです。いや私もそこそこ田舎な所で生まれ育ってこういう奴実際には遭遇したことないですけどね、"その辺にいそう感"ハンパない演技でした。

あと中島が達夫に家族大事にしたらどうですかと言われて"大事にしてるからおかしくなる"って返すセリフ、こいつ本当にくず野郎だと思いました。

希望はないけど救いが感じられたラストでした。でもどこか別世界の人たちを見ていた、という感覚でした。

 

◆「横道世之介」(2013)

吉高由里子さん演じる祥子お嬢様が可愛いかったです。世之介と青春時代関わりを持った人たちが回想しながら物語が進んでいくのも良かったです。なんてことないエピソードが続くのに世之介の魅力が十分伝わってきました。高良健吾さんの演技良かったです。でも2時間半越えはちょっと長いかなあ。

映画中盤の難民に遭遇する場面だけ、なんでこのシーンがあるのかな?と思ったんですよね、ちょっと唐突過ぎて。祥子が国連で働くきっかけになってるんですねぇ(wikiより)。映画でははっきり祥子の職業に触れてなかった気がするんで、ここが一応伏線にはなってたのは読み取れませんでした。まあ、そんな気にすることでもないですが。

 

◆「トランスフォーマー」 (2007)

今さらですが第1作目を観ました。スパイダーマンといい、地味めな高校生と美少女の組み合わせって割と多いのかなあ…

個人的に「プリズン・ブレイク」のスクレ役の俳優さんを見れて良かったです。アクション、CGと迫力満点で楽しめました。でも途中で敵と味方どっちか分かんないロボもあったり。

 

◆「アメイジングスパイダーマン」(2012) & 2(2014)

スパイダーマンは昔1作目のみ観たことがあります。新シリーズですね。金ローで2が放送されるということで、その前に1をAmazonプライムで観ました。エマ・ストーンは可愛いな!

2ですけど、ヒロインが死んじゃうって、こんなんヒーロー映画じゃないじゃん!! 1の方が話がシンプルでまだ良かったかなあ。1観終わった後、2はピーターの父親の話とグウェンとの話がメインだろうなと想像したんですが、これに加えてマックスやハリーの話やら詰め込みすぎで、ピーターもウダウダし過ぎで入り込めませんでしたね・・・。蜘蛛糸で飛びまわるシーンは最高ですけど。あと、こういう映画でヒーローの戦いに"私も一緒についていく!!"って大した力ないのにうろつくヒロインがあんまり好きじゃないんです。。その点、トランスフォーマーの彼女はめちゃ格好いいなって思いました。

 

◆「アバター 」(2009)

 続編三部作が決まってるんですねぇ。話題になってたのは記憶にあるんですが8年も前とは。てっきり青い宇宙人との交流を描いているのかなと思ったんですが、地球人VS宇宙人の戦争ものでした。いやこのテーマかもしれない侵略する側・される側の立場とか戦争とか難しく考えると色々目につく脚本だったんでこれは映像を楽しむ映画だと思うことにしました。ジェイクがナヴィ達から受け入れられて(元軍人だからってだけ?)ヒーロー扱い(トゥルークのあたり)受けるくだりはもうちょっと説得力が欲しいなあなんて思ったり。ナヴィ達がちょっとキモい、からどんどんキモカワイく見えてくるから不思議です。

大佐と科学者死んじゃったんじゃなかったのかよ。続編で再登場するみたいです。だったらヘリパイロットの女の子も再登場させてほしいです。

個人的にきている年の差もの漫画 その3 「初めて恋をした日に読む話」

ママレード・ボーイ実写化を知ってマジかヽ( ̄д ̄;)ってなりました。MARS、ピーチガール、先生!と昔の少女漫画の実写化続いてますね。。客層は原作知らないキャスト目当ての若い子しか見込めないと思うんですが、それでも十分回収できるってことなんですかね。当時の昭和生まれ読者ってもうこういう映画観に行く年じゃないし・・。ママレード・ボーイ小学生の頃好きだったんですけど今原作読んだら楽しめないですねたぶん。倫理的にどうなん…今考えると結婚相手交換って結構気持ち悪い話。まあそれは置いといて遊は光希じゃなくて茗子とくっつけばいいのに!って思った記憶があります。そして光希は銀太が似合ってる!当時はパートナー交換も特に違和感持ってなくて、むしろ二家族一緒に住むって楽しそうだなぐらいに思ってました。ってそれより当時私は「銀色のハーモニー」の方が好きで、最近また読んでみたんですけどこれは今でも楽しく読めるという発見がありました。

 

 

初めて恋をした日に読む話 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

で、本題の個人的にきている年の差もの漫画 その3 は少女漫画です。持田あきさんのCookie連載作品「初めて恋をした日に読む話」の感想です。Cookieといえば、「NANA」が思い浮かぶんですが、単行本で読んでいたので他の漫画はほとんど知りません。少女漫画誌だけどアラサーが主人公ってアリなんだ?と思いました。タイトル見たときはガッツリ恋愛ものだと思ったんですが、違いました。

 

あらすじ

大学受験(東大)に失敗し、就活もうまくいかないまま予備校講師を何となく続けて気づけば31歳になった主人公・春見順子が、ヤンキー高校の男子・由利匡平に出会い一緒に東大合格を目指します。

 

絵柄について

作者さんはりぼんで描いていたようですが、ザ・少女漫画的な絵柄で綺麗です。男の子がいいです。

 

2巻までの感想

まず主人公・順子のキャラが気に入りました。根はすごい真面目なんですが、"人生こんなはずじゃなかった"が長らく続いてもうどうしょうもない感じ丸出しで、でもイタイ感じではないんです。ギャグもあるし、青春時代を勉強に捧げた彼女がユーリ(この呼び方が個人的に好き)達を見て"自分にはあんな青春なかった"と感じる姿なんかは共感できます。ユーリと東大目指すってなってからは松岡修造化してるなと思わせるぐらい熱血した面もみられるんですけど、まあそこも面白いキャラだなと思います。

 

でユーリは、まあこの子がピンクの髪の毛してますけどイケメンで。友達も含めかわいい不良達です。結構早い段階で順子が好きと自覚するので、受験と恋愛がちょうどよいバランスで話が進んでくれるといいなと思ってます。順子の親友・美和は思いっきりユーリをたきつけて欲しい、面白いから。あと従兄弟の雅志ですけど。何この不憫な子は・・・イケメンエリートの童貞って後輩にまでネタにされちゃってます。早く他の子見つけなよ・・・。

 

あと、ドラマ化してもよさそうな話だと思いました。月9あたりでどうでしょうか。今年やってたアナウンサーと結婚するしないでうだうだする話より面白くなりそうです。

 

勝手にキャスト妄想

順子:貫地谷しほりさん

匡平:新田真剣佑くん

雅志:山P

美和:北川景子さん

このキャストのドラマ、昔あったなあ。北川さんが音楽やってて山Pがバスケやってるやつ。



[2018/9/29 追記]

実写化決まりました。なんとなくドラマじゃなくて映画なのかな?と思ったり…

順子役は、沢尻エリカさんがいいという意見を見かけて、たしかに!!イメージ合う。沢尻エリカさんでも見たいです、年齢もピッタリだし。でも美和はどうしても個人的に北川景子さんで脳内実写してしまいます…