「7SEEDS外伝 後編」 番外編感想 本当の本当に完結です。
番外編完結しました。2本立てになってました。
【ー未来へー】編
中編の続きです。安居が砕いた岩山から水が流れ、新居は崩れずに済みました。去る2人(安居と涼)を見つめる面々。それぞれ思うところがあるんでしょうね。
そして安居は考えていました。自分が何をすべきか、と。
新居が完成し、船で過ごしていたくるみも降りてきました。源五郎がクモの養殖を提案したりみんなの名前や昔の話したり、新居での日常がスタートする中で、ナッちゃんも色んな人と会話するようになり、色々と感じることがありました。
ナッちゃん成長したなぁ~あゆと普通に会話してるし。
ナツ "そ・・・それでいじめっこどうしたんですか"
あゆ "殺したわよ"
またまたーと誰か(秋ヲ?)がつっ込んでます笑
安居と涼のせっせと作業する様子を見て牡丹が源五郎と小瑠璃に声をかけます。安居と仲良かったと聞いたけど、もう関わらないのか?と。
源五郎は、考えないようにしてる。好きだし尊敬してた。先生たちへの気持ちなら共有出来るが他チームや花にしたことは理解出来ない。小瑠璃も昔のようには出来ない、と。牡丹は無理してるならいっそ考えてみたらどう、お互いできることがあるかもよと2人に話します。
夏Aメンバーが安居に話を聞きに会いにきました。そして源五郎が他チームの皆に安居の話を聞いてやってほしいとつないでくれましたね。
安居の話はこうでした。
船を貸してほしい。
シェルターの物資回収、あとは海へ出て外国の人たちを探し方舟を開けられる人間を見つけ、必ず連れて戻ってくる。その為に船を貸してほしい。
実は前編でも船を貸してほしいと個人的に牡丹に頼みにいった安居でしたが、その時は断られてました。あれから安居は自分が何をすべきかを考え、皆にちゃんと理由も説明します。
このお願いに対し蘭が言った言葉が良かったです。皆よく見てます、分かってるんですね。この願いを受け入れてもらったことで安居は少し救われたのかな、と思いました。
そして旅立ちの日が近づきます。まつりも当然涼についていきます。
出発する前に茂、理可子さん、十六夜さん、冬チームの皆を弔います。ちまきが慰霊碑を岩で彫って作ってくれてました。小瑠璃も持ってた石を置きます。
最後に刈田が安居と涼に要のものと思われるちぎられた手を見たことを話します。どっちの手だったか?を聞いて要は生きていると思う安居と涼。
また、2人は吊り橋に階段、川用の舟を完成させてました。あとクモも育て、残る皆が生活しやすいようやれることを全てやってから船で旅立って行きました。
皆それぞれの形でちゃんと見送ります。
そして安居のモノローグで完結です。
"必ず帰る 人を連れて
方舟を開けてみせる
みんなのために
自分のために
未来に向かうんだ"
【ー名もなき腕ー】編
地球が滅びる数十年前の話です。
有衛キイチという青年に会いにきた貴士。理由は、岩壁に仏像を彫ってほしいということでした。17年のうちに7体の仏像です。シェルターの目印ですね。
生活の保証とものすごい金額の報酬を聞いてキイチは疑問と不安を感じながらも、まだ小さな息子にお金を送るために引き受けます。彼は早くに離婚してました。息子の為、その思いで必死に仏像を彫り続ける日々。何年か経ったころ、仏像の下にシェルターを作っているという話を聞いて貴士に問い詰めます。そして今後地球に起こることを知ります。
そしてまた数年経ち、期限ギリギリに7体の仏像を完成させました。完成後、キイチは貴士に自分の息子を未来へ送ってもらえないかと頼みます。それに対し候補に入っていると答える貴士ですが、キイチと同じシェルターに入ることもできることを提案してました。
未来へ送ると望んだものの、滅んだ世界でやっていけるのかと20年近く会ってない息子を心配するキイチに貴士は、言います。
"キイチくん、君が魂を込めて彫った像を未来で息子が見るだろう"
キイチーー、ちゃんと見てますよ息子。誰かすぐに分かると思いますがここは伏せておきます。単行本は2018年初頭に発売されるようです。
いやもうすんんばらしい番外編じゃないでしょうか。本編は完結したもののまだ残ったままのエピソードもあったわけで。花&安居の話し合い、要の最期、誰が方舟の為に動くのか、とか亡くなった人達への弔いとか色々と回収してくれました。カップル達のその後はやっぱり全員にフォーカスあたってるわけじゃなかったですけど、涼とまつりに関しては良かったなあと思います。そういえば今回蘭がボヤいてました、カップルばっかりって(^_^;) 刈田がんば!
これで本当の本当に完結です。単行本も楽しみです。