「獣になれない私たち」4話感想 獣になれなくてもいいと思う…
もうさあ、どいつもこいつも馬鹿じゃないの!?
上野てめえゴーヤぐらい食えや
ドラマ「獣になれない私たち」4話の感想です。これ最終回で恒星と晶がキスして終わるというしょうもないエンディングだったらどうしよう。。。バカ(獣)になれたらいいのに、というセリフが頻繁に出てくるドラマですが、いやあんたら十分馬鹿だと思うよ。。私もなるべく波風立てたくないしハッキリNOと言えない日本人だし他人に頼むより自分で済ませてしまいがちでズルズルいくタイプなので初回の段階では結構共感していたんですが、やっぱり度合いっていうもんがあると思うのです。元カノを4年も経済的に面倒見る+浮気って相当です。これもうちょっと設定どうにかならなかったのかなぁ。はたから見てたら晶バッカじゃねえの?と。恒星に完全同意。なんで言わないの?出来ないの?って言われても出来ない人が主人公なのでね、分かるんですけど、客観的に見るとアホくさくて愕然とします。もう勝手にしろと見捨てたくなるんですが私もそう思われてるかもな、ということに気づき頭抱えたくなりましたし、松田龍平さんが可愛いので最終回まで見る予定ではありますが(褒めてるつもりです)。
京谷と朱里が付き合っていたということが未だにピンと来ないです。百歩譲って元彼の家に居候するとして、もっと申し訳無さそうにしてくれてたら京谷が見捨てれないという説得力が生まれるものの、あんなふてぶてしい態度取られてなぜ強行手段取らないのか…田中圭さんは一見スペック高いのに根っこのとこでどうしょうもないと思わせてくれるクズが超似合ってて最高です。呉羽さん(獣)は特に言うことないです。私から見ると宇宙人だし、特に羨ましいとも思わないキャラですが、京谷とやったことに関してはGoodjobな心境になりました。これで晶、京谷を見限れるよ、と。
晶の会社の描写もハッキリ言って極端すぎて、毎回上野と松任谷のヘラヘラ顔見ると私だったら"死んでくれ…"と心に楡野鈴愛を召喚した上でぶちのめしたいところ。システムの佐久間さんポジションの人がもう一人営業の中にいるだけでぐっとリアリティ増すのになあと思います。リアルを追求すると言うならば、ドラマとは言えこの辺もうちょっとバランス考えればいいのに…社長は置いといて上野と松任谷しか出てこないのが地味にイライラします。晶って別に出世願望あるわけでもなく面倒見いいわけでも無いと思うのですが、とにかく目の前のことをこなすって感じがそんなもんよねと思うところがあります。
あとどうでもいいんですけど、デリケートな話題を小さい子どもが大人の会話を聞いた体で喋らせるって結構ドラマあるあるな気がするんですが、こういうシーン大嫌いです。ラーメン屋の彼も個人的にかなりうざったくて、メインキャラ以外のあんまり関係ないところにも雑味出してくるなよ〜〜って思ってます。
とにかく私が思ったことを松田龍平氏が代弁してくれて少しだけスッキリした4話でした。もう朱里とかどうでもいいんだ私は。しっかしこれは最終回後に一気見した方が精神的に良さそうなドラマです。別に獣にならなくても突破できるよ晶さん…。
なんとなく世の中のあれこれを考えてしまう漫画いろいろ
★「ここは今から倫理です。」 雨瀬シオリさん
2巻までの感想。 教師もの漫画は「GTO」以来です。タイトルに惹かれて読んでみました。一話完結でどこか影が感じられる倫理の高柳先生が魅力的。淡々としているようで生徒が抱える問題に気づき踏み込んでいきます。これぐらいの温度がちょうど良いです。これを熱血教師がやると多分私は引いて読めなかっただろうなと思いました。
出てくる高校の生徒は本当にどこでもいそうな子達。印象に残ったのはツッパリ少年と映画の話、交通事故にあった少年の話、ツイッターで自撮写真を投稿する少女の話、あたりでしょうか。教師と生徒の恋愛についての話なんかも出てきます。
先生が倫理説いて本当に「今」を苦しんでいる生徒が救われるなんてことは現実でほぼほぼ無いかもしれないと思うし、この歳で読むから色々理解出来る部分があるというのも正直なところ。でも漫画内の子達は、人生のどこかのタイミングで高柳先生が言ったことを思い出すんだろうなあ…なんてことも思ったりしました。
★「ミステリと言う勿れ」 田村由美さん
2巻までの感想。とんでもなく記憶力が良いパパイヤ鈴木みたいな頭した大学生がなぜか色んな事件に巻き込まれるのですが、ミステリーというより会話劇がとにかく面白いのです。いやキミは一体どんな人生歩んできたん?と突っ込みたくなる程達観した主人公ですけども、「BASARA」や「7SEEDS 」でも感じた作者さんの人生観が現代を舞台にしているだけあって結構前面にバシバシ出ているような気がします。真っ当なことを淡々と喋りまくってもイヤミを感じさせるキャラではないところが上手いなと思います。
★「Op ーオプー 夜明至の色のない日々」 ヨネダコウさん
BL界隈に疎い私でも名前は知っている作者さんの非BL作品です。これまたどこか影のある主人公が好きな私にとってはヒット作品でした。主人公、夜明至は保険調査員。ある日人の感情が色で見えるという不思議少年と出会い、同居することになります。一緒にタッグを組む形で事件や事故の謎を解明していく様はミステリーとしても面白いし夜明と少年、それぞれ辛い過去を抱えているのでそちらも気になります。
「感情が色で見える」は共感覚を持つが故に起こる現象と捉えると、なかなか興味深いです。音が色で見える、とか聞いたことありますし。で、タイトルの通り夜明は無色だそうでこの少年との関わりでどう変わっていくのか…まあとにかくおっさんと少年の組み合わせ、良いです。
最新刊感想 「ラララ」7巻 & 「凪のお暇」4巻
「ラララ 」 7巻
桐島くんおめでとう、な巻でした。
6巻ラストでネグレクト環境にいた三宅くんを引き取ることにした桐島くん&石村さん夫妻。とは言っても実父との繋がりが全て消えたわけではないのでもう一つの家族と思って欲しい、と伝えます。名字も桐島姓になったということは、里親ではなく養子縁組を結んだということなんでしょう。ちょっとこの辺の仕組みは詳しくは知らないですが、シリアスな内容でもこのラララな世界観と夫婦のキャラによって重く感じさせないところが本当に良くて、現実もこれぐらい寛容な世の中だといいのに色々と…と思いました。
三宅くんが中学2年という難しい年頃でかなり辛い環境にいたのにもかかわらず、本当に素直で可愛い子なので彼の青春送っている様子ももっと見たいです。初美容院体験やクリスマスなどほんわかな話が続いたところで、ラスト、石村さんの実母と思われる人が登場。次巻は一波乱ありそうな感じです。何事もなかったかのように家入ろうとするあたりなかなか手強そう。
「凪のお暇」 4巻
慎二に痛いところを突かれ(慎二よ…言い方〜!って感じですが)、うららちゃんのお母さんの話を聞いて我に返った凪さん。自転車で海へ向かう話、ああ私も昔レンタカーでプチ一人旅したな…と思い出しました。別に凪みたいな自分探しでもなんでもなくて仕事で行った土地が観光地だったので終わった後思いつきでせっかくだから遊ばなきゃってなってレンタカー屋に向かった記憶があります。その話を同僚にしたらえっよく一人で行ったね!?とびっくりされました。今は色々しがらみが多すぎてそんな一人旅を決行する気力も時間も無いですが、車だって開放感あります。閉鎖空間に息が詰まるのは同乗している人間によるのでは…苦笑。というか、「こいつは渋滞にハマったら絶対キレる男だ選手権」で金メダル取れる慎二は。
で、国産天然うなぎことゴンにお別れした凪さん、友人と転職活動したりうららちゃんと遊んだりヌカ床作ったりしてます。そして凪のストレスの元凶であったゴンと慎二はもやもやする事態に。ゴンはもうどうにもならないからほかっとくしかない…それにうなぎはもうすぐ絶滅するし。笑ったのは慎二です。バカとかブスとかクソビッチとかいう単語が出てきてももうあのモラハラクズのイメージが大分薄れてきてしまい、お前〜〜可愛いなオイ、となってきてます。下手くそにも程があって愛しいという感情が湧き上がってきてます。あー面白い。