ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

新海誠監督作品感想 

アニメ「心が叫びたがってるんだ。」に続いてアニメ映画の感想いきます。新海誠監督の3作品の感想です。見たの大分前で若干うろ覚えな部分ありますけど、鑑賞した順にいきます。

 

◆「言の葉の庭」(2012)

タカオ・・・アンタ本当に15歳?ゆきちゃん出てきた時、何つう色っぽい女性を描くんだこの監督は(゜o゜)、と思いました。15歳なんてイチコロでしょう。タカオがゆきちゃんに恋をしたのは確かだけど、ゆきちゃんのタカオに対する感情って想像しかないですけど単純に言葉で説明できるようなものじゃないのかな・・・タカオに救われたのは確かですけど、結局のところどうだったんだろう、なんてぼんやり考えました。美しい背景が2人の関係をさらに切なくさせてました。最後、この後の2人がどうなるかは見る人の想像に任せる感じでほわほわ~って終わってた気がしますが、うん、これでよかったと思えるエンディングでした。

私の中で秦基博さんといえば「ひまわりの約束」じゃなくて、この「Rain」か「鱗」です。

 

◆「君の名は。」(2016)

去年、久々に映画館に見に行こう!って思いついて見に行きました。TVの紹介番組みて興味持ったのですが、都会と田舎の男女が入れ替わるなんて、私みたいな映画館めったに行かない人でも何それ面白そう見に行きたい、と思わせる話じゃないでしょうか。

で、感想ですけど、ハマる人は本当にハマるだろうなあと。私は同じ作品繰り返して見ることってほとんど無いんですが、この「君の名は。」久々に何回でも見たいと思いました。そして、この作品に限らずやっぱり面白いと思う作品って音楽も良いと再認識しました。

一部の人が突っ込んでるいくつかの点も私は違和感は感じなかったです。滝と三葉が惹かれあうのも自然だと思いました。一番多いのは年数のズレに気づかないのはナゼだって指摘かもしれませんが、これも夢の中で入れ替わるということから、本人の感覚からしたら実際に起きているかもしれないけど現実感のないこと、夢は起きたら忘れますから、そういう感覚だったら細かいところに気づかなくてもしょうがないじゃんって勝手に消化しました。あと夢って内容覚えてなくても感情は残ります。何か怖かった、楽しかったとか。滝と三葉はその残った感情を引きずって何年も過ごすことになりますけど、このあたりは切なくなっちゃいました。

ファンタジーが入ったアニメ作品でここまで引き込まれたのも久々でした。震災を思わせる劇的展開にハラハラし、でも最後には希望を見せるという点にホッとしたり色んな感情が沸き起こる作品でした。キャストの皆さんも全員良かった!個人的には長澤まさみさん演じる先輩がすんごい好きです。

 

◆「秒速5センチメートル」(2007)

見る人によっては鬱映画なんて言われてますけど、いや~う、うん刺さる人には刺さりますね多分・・・ってごめんなさい私は正直突っ込むことしか出来なかったです。貴樹、オマエどんだけこじらせてんじゃ、と。中二病も大概にしろよぉ~。

私も小、中、高と引っ越し何回かしてまして、友達と文通もよくしてたんですけど、やっぱり続かなくなるんです。いつのまにか疎遠になってしまうんです。友達ですらそうなのに初恋の相手と連絡取り続けるなんてかなり難関です。だから貴樹が明里を思い出してもメール送れないのはまあ何となく分かる。でもほら!明里と別れてからも楽しいこととかあったでしょ?きっと。よく思い出してー。花苗ちゃんていう可愛い女の子がいつもそばにいてお前は何をしてるんだ、もっと青春しろよとカツ入れたくなりました。明里とのことが唯一の美しい思い出なんて・・・ちょっとコイツ可哀想すぎ&面倒くさすぎじゃないか。山崎まさよしさんの歌流れた時は"ああぁああぁ・・・終わってもうた"以外の感想が出てこなかったです・・・いや~見方を変えれば面白い映画だったのかな。

 

 

好きな映画でした。 アニメ版「心が叫びたがってるんだ。」感想

ネタバレ感想です。

 

前から気になってた作品ですが、なかなか見れずにいたところに地上波放送されたので、見ました。実写版は見ていません。レビューサイト覗いてみたら思いのほか低評価な意見が目について、そういった意見も理解できると思ったんですけど私は好きな映画でした。

 

主人公・順が話せなくなる程の原因に、ラブホを絡めてくるところがうわぁ・・・ってなりました。まあ順は何も悪くないです。ゲス父親は置いといて、母親の描写がちょっと気になりました。いくらシングルマザーになって大変とはいえ"何で話さないの、どうしてなの"と追いつめる態度に え!?わからないの!?想像つくでしょ!?と。 ・・・う~ん、もうちょっと母親が葛藤してて順のことを想っていると伝わるような描写が欲しかったなあ、これじゃ悪い印象しか残らない。だってこのままでいいなんて絶対思ってないはずなので、お母さんも。

これ、母親と向き合っていく話でもあると思いながら見てたんで、最後母親と順がお互い歩み寄ろうとするシーンが見たかった気もします。というかよくよく考えれば、叫ぶ相手は母親なんじゃないの?(^_^;)

 

あれ何か気づいたら愚痴っぽくなってますけど、好きな映画です。話が進むにつれて"あ~・・・こりゃ好きになるよねぇ"とぼんやり思ってたら順が拓実にあっさり振られたので良かったです。この2人がカップルになって終わってたら"なんだこりゃ、ただのリア充青春映画かよ"って感想で終わってたかもしれません。拓実が菜月のこと引きずってたのには、あ?そーだったのね、その辺りよく分からなかったわ。。とおばちゃん気分になってましたが。

 

拓実が順の本当の気持ちに気づいてくれたように、自分のことを分かってくれる人が1人でもいれば違います。順の世界はそこから少しずつ変わっていきました。きっかけは他人が作ってくれたことでも、そこから変われるかは自分次第なのでね、"順、がんばれ"と素直に思えるキャラでした。でも分かってくれるからといって甘えてもいけない、100%伝えたいことはちゃんと言葉で言わなきゃなあ、なんてことも思いました。

最後のミュージカルシーンはとっても良かったです。繰り返して見たくなるぐらいじーんときました。

あっ田崎くんのこと忘れてたな・・

 

理想の年上彼女と年下彼氏でした。漫画「恋とごはんと虹色日和」

恋とごはんと虹色日和 (思い出食堂コミックス)

1巻完結「恋とごはんと虹色日和」の感想です。作者は浅野りんさんです。今1~2巻で完結する面白い漫画を探してまして。オムニバス作品なんかも好きで探しているんですけど、なかなか見つけられません。これはふと目にとまり最初の数ページ読んで好きな雰囲気の漫画だと思ったので最後まで読みました。お気に入り作品です。

 

あらすじ

婚活料理教室で出会った32歳の彼女と25歳の彼が結婚するまでのほのぼのストーリーです。各話タイトルが料理名となってます。

 

感想

作者さんの"理想の年上彼女と年下彼氏を描いた"そうですが、本当にそうでした。私なんかは年も近いので彼女の陽向さん目線で読んでましたけど、彼氏の雨宮君の包容力が半端ないです。陽向さんは仕事も出来て何でもテキパキこなし、つい仕切っちゃうタイプなんですが、素直で可愛らしい面もあります。そんな彼女に雨宮君が一目惚れするんですけど、この彼は絵柄の雰囲気もあって見た目は素朴、無口なイメージです(長身というのがイイ!)。しかし普通だったら照れてなかなか言えないようなこともストレートにさらっと言うのでイケメン設定キャラが言うより破壊力があります。

年の差7歳って社会人同士だしあんまり気にしなくてもいいんじゃ?と思うんですが女性の方が年上だと気になるかもしれませんね。陽向さんも雨宮君には同年代のもっといい女の子がいるんじゃないかと悩むんですが、酔って雨宮君につい本音が出ちゃいます。その時のセリフと表情がめちゃ可愛いのです。そんな彼女に雨宮君が翌朝お味噌汁作ってくれるんですね~やさしいです。

全話良いですが、特にお気に入りはお味噌汁とロールキャベツの話です。漫画タイトル「恋とごはんと虹色日和」ぴったりですね。グルメ漫画ではなくごはんを通して2人の関係を描いていくのが良いです。この2人はくだらないケンカなんかしなさそうです。結婚後も仲良くやっていくでしょう、理想のカップルでした。末永くお幸せに・・。