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十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

ドラマ「THIS IS US シーズン3」感想 

シーズン2でジャックが亡くなった経緯が明かされました。火事だったとは。飼い犬を助けに戻ったジャックは病院で亡くなりました。ケイトがずっと犬を飼えなかった理由も理解できます。そして、シーズン2で白髪のランダルと成人したテスがチラッと出てきてこれには驚きました。何シーズンまでやるんだろ…めちゃくちゃ面白いんですけどあまりダラダラ続くのもなあ〜と思いつつシーズン3も見始めたら止まらなくなってしまい、三日間で完走しました。

 

中身が多すぎて感想もなかなかまとまらないですが、

過去

・ジャックと弟ニックのベトナム戦争時代

・ジャック亡き後のピアソン家

・ランダルとベスの出会い

 

現代

・ケヴィンがジャックのベトナム戦争時代の過去を知る為にベトナムへ行く

・ケイト体外受精、妊娠、早期出産

・ランダル議員に立候補、当選

の三つ子たちに加えて、ゾーイの過去、デジャ養子になる、テスの同性愛カミングアウト、トビーのうつ再発などなど…てんこ盛り過ぎる。

 

このシーズン最大の驚きはやはりジャックの弟ニックが生きていたということです。ジャックは0か100でグレーなところが無いとミゲルだっけ?が言っていたのがすごくよく分かるエピソードでした。もうライン超えちゃうとどうしても無理で、でもそれを受け入れて誰にも吐けずに溜め込んでました。お酒問題はニックのこともあったからか…と。辛いこと処理するの慣れているから、と話すジャックにレベッカも踏み込まずに見守ってきましたが、出会う前のジャックの過去を知り、もっと話せばよかったと涙する彼女にもらい泣き。というかマンディ・ムーアの年とった現代パートの演技が凄まじくて、本人の実年齢息子たちより年下なんだよな〜と。ジャック亡き後のレベッカは見てられないほど。三つ子高校の卒業式のエピソードも印象的でつらい。でもミゲルがこうやってレベッカに寄り添ってきたんだということも伝わってもきました。

 

ニックに会いに行った三つ子たち。ニックはたった一人で40年もの間生きてきました。ケヴィンは何とか助けたいと施設行ったり小屋を修理したりあの手この手を尽くしますがニックはもう今更無理だと諦めモード。それでも最後はほんの小さな歩みを見せてお別れしました。しかし、この間にケヴィンは断っていたお酒に手を出してしまいます。依存症と向き合うのはとてつもなく長くて苦しい道だと改めて思います。

 

そしてこのシーズンでは同性愛、黒人差別、夫婦の家事労働問題などの描かれ方が非常に興味深いと思いました。ランダルの高校時代のガールフレンドの父親なんかは超あからさまでしたが、ケヴィンとゾーイのコンビニの場面とか、白人の人は気づかない差別をどれだけの黒人達が流してやり過ごしているのかが伝わってきます。こういうことを小さい頃から経験しているといちいち騒いでもしょうがないし…となってしまうのでしょうが、それはダメ、いちいち騒いでいかないと世の中変わらないとも昨今の情勢も頭によぎりながら思ったりしました。

テスの同性愛カミングアウトにも驚きましたが、両親始め周りの対応が良かったです。まだ迷いや不安な状態で両親に告白するということがまずなかなか出来ないと思うし。

そして両親のベスとランダルパートはなれそめ含めて最高でした。ベスは仕事をクビになり、かつての夢であったバレエの教室に先生ダンサーとして働き始めます。平日夜や土日に家を空けることもありランダルも議員としての仕事が始まる前から大忙しで家のことが回らなくなります。ランダルがベスへ仕事抑えて欲しいという言葉を発端に大喧嘩。アメリカのドラマ映画で共働き夫婦の家事育児のバランス問題をこんなガッツリ描いた作品て自分は見たことなくて正直新鮮に感じました。誰かと一緒に生きるということはそれなりに犠牲や我慢はどうしてもついてくるものだと思います。しかし二人はこれまでもそうしてきたように相手のことを考え、とことん話し合って結論を出します。引っ越してベスは自分の教室を持つ。もう自分のことも諦めないというベスが超良かったです。あと一人で息抜きしたい時ホテルに逃げ込んでいたエピソードも最高で、その手があったか〜!!と。まあ自分はそんな勢い無いんですけど、世の母達が半年に一回タダで泊まれる息抜きサービス券とかあったらいいんじゃない!?と思ってしまった。

 

ケイトはとうとう母になりました。ちびジャックよ、すくすく育って〜(泣)トビーしっかり〜!!

 

未来パートは、ランダル達がある人に会いに行く様子が描かれてましたが、その人物はレベッカでした。どうやら健康状態はあまりよくないようです。そしてニックもいるし、ケヴィンの息子も出てきたしでシーズン4も気になりすぎる。何シーズンまで続くのか知りませんが、見届けたいと思います。昔の「北の国から」を追い続けた人たちはこんな気持ちだったんだなと。

 

 

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