ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

漫画「あした死ぬには、」感想 40代の壁とおじさんで具合が悪くなりました。

あした死ぬには、 1

 Oh no...あたまがいたい。

 

感想書く前にちょっとこれだけ。この作品についての文言なんですけど

20代ほどがむしゃらじゃない、30代ほどノリノリじゃない。40代で直面する、心と身体の変わり目。

世間一般的には30代てノリノリなんですか、知りませんでした。あーーーー、あれ?私含め私の周りの30代が既に疲れすぎてるだけなんか!?と思いながら読んでみましたらあたまがいたくなりました。

雁須磨子さんの「あした死ぬには、」感想です。良かったのでBL作品にも手を出さなければ…。

 

あらすじ

42歳の映画宣伝会社勤務の本奈多子(さわこ)。

多子の学生時代の同級生。既婚、子持ちの小宮塔子。

同じく多子の同級生。母と二人暮らしで日課はパチンコ、鳴神沙羅。

40代の壁と老いと生活と死ぬこととお金と遺書と…あとは何だろう。

 

 

8話までの感想(1巻の続きは公式ページで無料掲載中です)

面白いんですけど、キッツいなこの漫画。私は30代ですけど、立場や境遇は違えど多子さんや塔子さんや沙羅さんと同じだと思ってしまいました。毎日を生きるだけでなぜこんなにも疲れてしまうのか。30になった時は、"ああ、30代だな"ぐらいにしか思わなかったのですが、40歳っていよいよ老いとか老後という単語がチラついてくる感じで、人生100年時代とも言える現代だとまだまだ先は長いと捉えることもできるかもしれないですけど、私は100年も生きたくないので…。テレビで100歳に聞く長生きの秘訣は!みたいな特集が出るとすぐチャンネル変えます。私にとってはどうでもいいんだそんなことは。そりゃ健康でいたいけど、それとこれとはまた別のこと。

 

人生何をするにも遅いということは無いかもしれないですけど、もう自分の今後の人生がどんな感じで進むのかが見えてきた感があり、特別大きな不満は無いし友人に会ったり趣味に時間費やしたりする時間は楽しいんですけど、ふととてつもない不安に襲われ全てがどうでもよくなる時が結構あります。作中の三人が死のうかな、と思う瞬間と同じです。きっと同じ思いしながら生きている人は沢山いるんだな、と思いながら読みました。

 この2つのモノローグは特に印象に残りました。

死ぬのも怖いが生きるのも怖い

私の時代は終わったのだ

…私は自分のこととっくにおばさんだと思っているけど、たしかに20代ぐらいの全くの他人に言われたらさすがに落ちるかもしれません(塔子さんの話)

 

 

あとおじさんのことも書いておきます。

多子さんの同僚に梅木という仕事できないキモおじさんがいるのですが、昔働いていた会社に梅木のような人マジでいたので忘れてたのに思い出してしまいました。被害にあったのは私の同僚だったのですが…。私も接触までいかなくても信頼していた既婚先輩にプライベート事案でマジで無理なこと言われた経験あるので、梅木を見ると非常に具合が悪くなります。梅木みたいな奴この世から絶滅してくれ、としか思えないんですけど、8話が本当にゾッとする話ででも現実に沢山いそうなんですこれがまた。キ・エ・ロ!読者は圧倒的に同年代の女性が多そうですが、世の全てのおじさんに布教したくなります。あなたは大丈夫ですか?って。

 

思わず荒ぶった文になってしまいましたが、作品は現実をシビアに切り取っていてそういう意味では非常に面白いです。まだこの段階ではキッツいな〜という印象が強いですけど先が非常に気になります。あと多子さんの仕事内容も面白いな、と。映画そこそこ好きなので裏側が垣間見れるのも良いです。生きるって大変。