ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

なんとなく世の中のあれこれを考えてしまう漫画いろいろ

  

 

★「ここは今から倫理です。」 雨瀬シオリさん

ここは今から倫理です。 1 (ヤングジャンプコミックス)

2巻までの感想。 教師もの漫画は「GTO」以来です。タイトルに惹かれて読んでみました。一話完結でどこか影が感じられる倫理の高柳先生が魅力的。淡々としているようで生徒が抱える問題に気づき踏み込んでいきます。これぐらいの温度がちょうど良いです。これを熱血教師がやると多分私は引いて読めなかっただろうなと思いました。

出てくる高校の生徒は本当にどこでもいそうな子達。印象に残ったのはツッパリ少年と映画の話、交通事故にあった少年の話、ツイッターで自撮写真を投稿する少女の話、あたりでしょうか。教師と生徒の恋愛についての話なんかも出てきます。

先生が倫理説いて本当に「今」を苦しんでいる生徒が救われるなんてことは現実でほぼほぼ無いかもしれないと思うし、この歳で読むから色々理解出来る部分があるというのも正直なところ。でも漫画内の子達は、人生のどこかのタイミングで高柳先生が言ったことを思い出すんだろうなあ…なんてことも思ったりしました。

 

 

 

★「ミステリと言う勿れ」 田村由美さん

ミステリと言う勿れ(1) (フラワーコミックスα)

2巻までの感想。とんでもなく記憶力が良いパパイヤ鈴木みたいな頭した大学生がなぜか色んな事件に巻き込まれるのですが、ミステリーというより会話劇がとにかく面白いのです。いやキミは一体どんな人生歩んできたん?と突っ込みたくなる程達観した主人公ですけども、「BASARA」や「7SEEDS 」でも感じた作者さんの人生観が現代を舞台にしているだけあって結構前面にバシバシ出ているような気がします。真っ当なことを淡々と喋りまくってもイヤミを感じさせるキャラではないところが上手いなと思います。

 

 

 

★「Op ーオプー 夜明至の色のない日々」 ヨネダコウさん

 

Op‐オプ‐ 夜明至の色のない日々(1) (イブニングKC)

BL界隈に疎い私でも名前は知っている作者さんの非BL作品です。これまたどこか影のある主人公が好きな私にとってはヒット作品でした。主人公、夜明至は保険調査員。ある日人の感情が色で見えるという不思議少年と出会い、同居することになります。一緒にタッグを組む形で事件や事故の謎を解明していく様はミステリーとしても面白いし夜明と少年、それぞれ辛い過去を抱えているのでそちらも気になります。

「感情が色で見える」は共感覚を持つが故に起こる現象と捉えると、なかなか興味深いです。音が色で見える、とか聞いたことありますし。で、タイトルの通り夜明は無色だそうでこの少年との関わりでどう変わっていくのか…まあとにかくおっさんと少年の組み合わせ、良いです。