ただ言いたいだけです。

30代の女です。主にドラマと漫画のネタバレ感想をたれ流すブログです。

最近観た映画 ドラマが無い時期はそうだ、映画を観よう!

 

ドラマのクールとクールの間は映画を観まくる時期ということで、最近の感想。これら以外にも結構観てますが(マーベル制覇に向けて、とか。そのうち感想残す…)、特に強く印象に残った映画たちの感想です。

 

 

 

◇「桐島、部活やめるってよ」(2012)

原作未読。神木隆之介くんの役どころが、スクールカーストの底辺にいるオタクというぐらいのぼんやりしたイメージで観てみました。ところがどっこい、この年で観ると一番リア充してて羨ましかったのは神木くん演じる前田くんだったのであります。これ青春映画としてめちゃくちゃ面白いと思いました。だってこの年で見ると心底どうでもいい話なんです、桐島が部活やめたからって何だっつうのって。それが周辺の一部高校生達が勝手に騒いで関係に綻びが出てくる…桐島が校内のスター的存在ということが大きく働いてて、本当、あの世代特有の超狭い世界を見事に表しているなあと感心しました。

これ、私の完全な想像ですけど、桐島が誰にも言わずに突然部活辞めて不登校になるのも、一見充実してそうに見えても誰にも言い出せないことを抱えてしまってどうにも消化出来なくなることってあるからなあ…と思ったり。

 

菊池は、野球部キャプテンにメンタルがつんとやられた状態で最後、前田くんにトドメ刺されましたな…。いや私から見ても前田くんは眩しい存在でした。でも彼、夢を一直線に追っているわけでもなくかなり現実的な考えを持つ子なんですが、菊池の気持ちは痛いほど伝わってきました。私もぼんやり何となく毎日をやり過ごす感じで青春時代を過ごしていたから。楽しい思い出もあるけれども。

リア充なんてのは友達がいて可愛い彼女/カッコいい彼氏がいてカフェ行ったり遊びに行ったりという毎日を送ることでは無いんやよ…多分。

松岡茉優ちゃんは最初すぐ彼女だと気づきませんでした。演じる沙奈は一番関わりたくないタイプの女子でした笑。かすみもクラスに一人はいる、しれっと男子と付き合ってんのに微塵もそんな雰囲気出さない子…でもカンの良い人には気づかれるという割と器用そうに人間関係こなしているように見えて多分内面は結構面倒くさい奴だなきっと…って思いながら観てました。

 

 

◇「哭声/コクソン」(2016)

私が好きな映画プレゼン漫画「 邦キチ!映子さん」で紹介されてて俄然観たくなって鑑賞。頭の悪い駄文感想となります。おそらく韓国における宗教背景を理解した上で観るべき映画なのですが、宗教は本当に興味が無いし國村隼さんの怪演目当てで観たので。映子さんイチ押しシーンである國村さんが鹿を喰らうシーンはほぼ序盤でそこから國村さんは何者なのか?村で起きる奇怪な出来事は誰が起こしているのか?娘は助かるのか?を気にしながらホラーっぷり、カオスぶりを楽しむ映画でした。何か終始はっきりしなくて気持ちが悪いとも言えるんですが、もう意味分からんくても面白かったと思えたので名作です、これは。(我ながら頭の悪い文)

超個人的なことですが、グロ描写も結構キツイ方だったと思うんですが、意外と全然平気で、だいぶ耐性がついてきたんだなと確認できました。

 

 

◇「君の名前で僕を呼んで」  (2017)

同性愛が主軸の映画作品初めての鑑賞がこの作品となりました。17才と24才の美形青年の恋愛というだけの事前知識だったのですが、あのオリヴァーが出てきた時、24才って無理ないか?どう見てもアラサーに見えるぞ!!と思って鑑賞後調べたら俳優のアーミー・ハマーやっぱアラサーでした…。でも不思議と中盤あたりから20代半ばの青年に見えてきました。17才のエリオに対する感情が表に出るようになって(事後、様子を心配したetc) 最初の印象よりどんどん幼く見えてくるのです。

1983年が舞台で同性愛=禁忌とも言える時代、そして宗教という観点からも一番抑え込まなければならないと思っているのは当事者の二人で、関係がエリオ両親にダダ漏れしていても特に咎められることもなくむしろかなり理解を示してくれてます。エリオ父もかつて同じような経験をしたってことがやんわりと伺えるしゲイの友人もいるのですが、こんなに寛容なのも成就することは無いと分かりきっていたから?と考えるとそこまでファンタジーでも無いのかなと後から思いました。

 

同性愛というよりもただ成就することのない恋に落ちた二人を美しいイタリアの背景と共に堪能できます。前半は本当に「少年のひと夏の淡い初恋」みたいなフレーズがぴったりなんですが、エリオが想いを伝えるあたりから性の匂いがどんどん強くなってくるというか。恋愛にハマってしまった時のはたから見れば滑稽とも言える生々しさが漂ってきました。エリオのガールフレンドに対する「好き」とオリヴァーに対する「好き」が明確に違うのも。私があのガールフレンドだったらしばらく立ち直れないと思います、ていうか彼女もっと怒っていいのに…まあでも罵倒や悪口なんてこの作品には不要と思えました。ラストのエリオの表情で、誰がどう思おうと間違いなく本物の恋だったと思わせてくれる恋愛映画でした(ちょっと長いけど)。音楽もとても良かったです。

 

 

◇「スリー・ビルボード」 (2017)

 愛とか赦しがテーマと言われるとそうかもしれないとも思うんですけど、序盤で印象に残ったのは母親ミルドレッドが、息子ロビーが連れてきた神父に対してかつてギャング抗争を取り締まる法律が出来た時の話をしたシーンです。自分がギャングのメンバーに関わっていた場合、他の場所で他のギャングが罪を犯した場合でも無関係なはずなのにギャングというだけで責任を問われる法律である、と。そして教会の聖職者にも同じことが言えるのでは?子どもへ性的虐待する聖職者を見て見ぬふりするのは?と問いかけます。

 

“知らない、見てないとどれだけ言い張っても仲間であれば責任がある

でも現実はあなたも見て見ぬふりをする” (大体こんな感じのセリフ)

 

このシーンは、だから私のやることに口出しすんな!!で終わってましたが、ここ観た時にあ、この話大分重要な話な気がする、と思って観続けたらマジでラストシーンに繋がってました。私の感覚では、これがこの映画の主軸だったのではと考えました。ラストシーン後、ミルドレッドとディクソン元巡査がどうするのか。あの終わり方はあなたならどうする?と言われているような気がしました。

 

ミルドレッドが、国中の男は生まれたらDNA情報をデータベースにぶっ込むようにすれば犯罪が起きた時にすぐ照合ができるのに!と言い張るところでは、私もだよね〜…って思いました。本気でそう思ったことあります。こんなに頻繁に性暴力、わいせつ犯罪等が溢れる世界ではこれぐらいのことやらないと犯罪は減らないのでは、とか思っちゃったりもするわけです。まあ男だけに限るのはダメだしやるなら全員登録になりますが。

彼女の暴走振りはなかなか凄くて、娘の事件の犯人への憎しみを周りに撒き散らす様に、この人犯人が捕まって欲しいんじゃなくて、自分が犯人を殺すつもりなんだな、そして息子だけはちゃんとケアしてあげてよ…息子が可哀相すぎるとも思いました。日本のドラマや映画作品ではなかなかお目にかかれない母親です。でも母親が世界に向けてそこの見て見ぬふりをしているお前たちへって叫んでいるように見える話に胸が熱くもなりました。いや母ちゃんやりすぎ!!というのは重ねて言いたいですけどもね…