今一番好きな漫画です。漫画「リクエストをよろしく」
河内遙さんの漫画「リクエストをよろしく」の感想です。この作者さんは「関根くんの恋」から入りまして、「夏雪ランデブー」や「涙雨とセレナーデ」なども読んでいるんですが、今のところ一番好きな作品がこの「リクエストをよろしく」です。新刊が年一ペースの発売なので読み終わった後、あと1年待つのか…と戸惑うぐらい好きです。
ちなみに「関根くんの恋」は5年後の32歳の本郷奏多くん主演で実写ドラマor映画化を切に希望しております。彼、27歳なんですけどまだ高校生役いけますからね…
あらすじ
売れないお笑い芸人の主人公が元相方に誘われラジオ業界で才能開花しそうな感じを見守りたくなる話です。
3巻までの感想
実家では私が小学校高学年ぐらいまで平日の朝はラジオをつけていました。テレビつけるとダラダラ見ちゃうからテレビの代わりに、という理由だったと思います。その後学生時代はほとんどラジオ聞くこともなく、社会人になってからは車の移動中たまに聞くようになり今もそんな感じです。しかしそんな大して聞かない人でも十分楽しめる作品になっていると思います。
最大の魅力は主人公の朝日屋颯太くん(28)のキャラだと思っているんですが、超マイペースの楽観主義で合コンで会った初対面の女の子に軽いノリでブランド財布渡しちゃうようなあんぽんたんな所もあるんですが、相手がどんな人でも"その場が何とか持つ"という面白い才能を持っています(※単に相手にされていないことも多々ありですが)。
お笑いで全く芽の出なさそうな颯太をラジオへ誘う元相方の水無月と雪室ディレクター(美女)も良いキャラしてまして、いつのまにか彼らと同じように颯太に期待してしまいそうになるのです。もちろんすぐ仕事が舞い込む訳もなくお試しみたいな単発仕事を颯太ノリで乗り切るんですが、水無月らが颯太を操縦していく様も面白いです。どうすれば颯太の面白さを沢山の人に届けられるか?やり方間違えるとただただ寒くなるだけなのですが、ラジオならではの生放送という状況でのリスナーへの伝え方やコミュニケーションがあるから颯太の良さが生きる方法があるはず!と奮闘する様子は結構アツイです。(颯太本人がどうしたら良いか?を真剣に考えている様子が無いのがポイント)
3巻の時点で単発の仕事をやる毎に少しずつ爪痕と言ってよいのか分からない何かを残し一部の人たちをざわつかせるところまできてて、4巻がますます楽しみになってきました。落ち目のアイドル・チーコや彼女が好きな松戸くんといった周りの登場人物もキャラ立ってます。お仕事漫画としてみた場合でもラジオのこと知れるし、作者さんのラジオへの愛を感じるし、あと主人公のこのぬるい加減が良くて、良い意味で熱血感が無いのが結構レアなんじゃなんかないかと思います。
3巻巻末の対談で作者さんが"展開もゆっくりなんで、ついてきてくださる人がいるのかどうか本当に心配"っておっしゃってるんですけど、大丈夫です~!!これからもついていきます!! 編集さんには、展開早くしてイケメンを出した方がいいって言われているようですが"(-""-)" 。いやいやいや読者なめんなよ!と言いたいです。今のペース崩さずに最後まで描ききってほしいです。というか水無月は結構イケメンだと思ってますがね。
このブログはオススメの漫画という体で書いているわけではないのですが、この作品はオススメ!沢山の人に読んでほしいです!
4巻の感想