ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

漫画「不滅のあなたへ」&「聲の形」(アニメ映画版感想含む)

大今良時さんの漫画不滅のあなたへ聲の形の感想です。つい最近まで作者さんは男性だと思ってたんですけど、女性でした。話題になった「聲の形」は気になるけど内容が重そうだからどうしようかな~と思っているうちに2年ぐらい経ってまして…最近レンタル屋行った際に映画が目にとまったので、漫画読んだあとに鑑賞してみました。映画版も短いですが感想残したいと思います。

 

 

不滅のあなたへ」  4巻までの感想

不滅のあなたへ(1) (週刊少年マガジンコミックス)

この漫画は「聲の形」より先に読みました。もういい年なんでファンタジーの少年漫画なんてついていけるかなと思ったんですけど、3巻のグーグーが出てくるあたりからがぜん面白くなってきました。どういう漫画?と聞かれても何とも説明が難しく"読むのではなく感じろ"作品です。そして巻が進むにつれてこれは完結してから一気読みしたいタイプで気づいたら30巻ぐらいまで出ててあーもう内容忘れた…読もうか迷う〜(*´ー`*)てなっちゃうやつだと思いました。正直マーチとの話までがプロローグ的な感じでグーグーが出てきてからが本章スタートで彼とフシがコンビ組んで旅に出るというような内容を予測…いや期待しておりました。グーグーがすごく好きなキャラだったので。話がどれだけでも広がる世界観だと思うのですが、このような話を思いつく人の頭はどうなってるのか覗きたいものです。続きはある程度巻数出てから読もうと思っております。

 

 

聲の形」   全7巻の感想

聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)

大人だったら学生時代を思い出す人も多いんじゃないでしょうか。私も小学校時代からの学生生活をぼんやり思い出しまして。自分の周りではこれ程の酷いいじめがあった記憶は無いんですけどやっぱり周りから無視とまではいかないでもからかい対象になったりハブになりやすい子はいました。私が気づいていなかっただけでもっと酷いいじめがあったのかもしれませんが。漫画内でフォローが必要な硝子への不満がクラス全体にジリジリ広がって次第にエスカレートしていじめにつながっていく様子はかなりリアルな描写なのではと思いました。担任教師や硝子と結弦の母親、石田少年がいじめの対象になってからは、あの察しのよさそうな母が何もしなかったの?とか出てくる大人たちに関しては思うところはかなりあったんですけど、この作品はあくまで子供側の視線での問題への意識の変化にスポットが当たっているので、大人に対するモヤモヤはあんまり考えないようにしました。

 

硝子と石田が高校生になってから当時のクラスメイト達と再会するんですが、彼女らは硝子を手助けして陰口の対象になった佐原、いじめを行なっていた植野、傍観者だった川井とそれぞれ違う立ち位置にいた子達です。この3人のそれぞれの思いがどれも理解できる部分があって、特に植野は正面きってハッキリきつい事言ってしまう性格ですけど最後に硝子のことどうしても好きになれないと言いつつも手話をするシーンは好きです。

 

硝子は終始自分がいじめの対象になってもしょうがないこととして受けとめている印象があり、石田の机を拭いたりしていたのも優しさと言うより自分がきっかけで石田がいじめられるようになってしまった負い目みたいなものもあったんだろうなと捉えました。高校生になってもそれは変わらず全て自分のせいと追い込んであのような行動に出てしまうわけですが、硝子はモノローグも無かったと思うので読みながら本当はこの子どう思っているんだろうと思ったりもしました。あと中盤の告白シーンはちょっとびっくりしました。ここで諦めずにちゃんと石田に伝えていたらどうなってたかなと妄想したり。石田は間違ったことしましたけどその後の硝子に対する態度は本当に献身的で、お互い相手のことを思っていても上手く伝えられないもどかしさや難しさは障害うんぬんでは無く伝わってきて、まあ色々考えさせられました。やっぱり読んで良かったなと思った次第であります。

 

アニメ映画版の感想

高校生石田の声が私の脳内イメージよりも大分優しい声でしたし、硝子役は素晴らしかったです。話の方は石田目線にフォーカスしていたのはすごく良かったです。あと小学時代の担任の嫌な場面もバッサリ無くなって、余計なモヤやイラを感じずに済みました。原作から改変されている部分はあっても物語の軸はブレてないし不自然な所も特に無かったと思います。主題歌は観る前は"なんで恋がテーマっぽい歌になったんだろ"とちょっと思ったりしましたが、作品内で恋愛描写はほぼ皆無ですけど好意を持っている2人ですし、ラストシーンで気持ちが晴れていくような余韻に浸りながら聴いていたら爽やかな恋ソング合ってるじゃないかという気がしました。