ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」感想

映画はたまに観るぐらいなんですけど、色んな方の映画の感想ブログは読むの好きで、観る作品選ぶ時の参考にしてます。最近は「リップヴァンウィンクルの花嫁」を観てみました。その後ついでに手を出したドラマ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、今年の夏公開されたアニメ版が話題になっていたので。

岩井俊二監督の名前は昔から知っていたのですが作品鑑賞したのは初めてでした。監督の作風とか演出がどうこうとかそういう知識はまるで無い、たまにしか映画観ない人の感想です。いつも通り思ったままに書きます。

 

リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016)

3時間ありますけど、思ったより長く感じませんでした。監督は黒木華さんとCoccoさんをイメージして脚本書いたそうですけど、二人とも良かったです。特に真白役はCoccoさん素のままやってるのかなと思わせるぐらいミステリアスな部分と子供みたいなピュアさを併せ持つ不思議なキャラでした。だから七海と真白の共同生活が始まると一気にファンタジー感が増したというか、おとぎ話を読んでいるような感覚になりました。前半がSNSがキーになって現実世界でもなくはなさそうな話だったので余計にそう感じたのかもしれません。SNSで彼氏を見つけるなんて今時そんなにめずらしくもない話でしょうし(たぶん)、ただ七海のキャラを考えると思い切ったことしたな~と後から思いました。現状を打破したい、という思いがあったんだろうと思いますが、そこは分からなくもなかったです。結局七海が自分からアクション起こしたのはネットで彼氏を見つけたことだけであとは最後まで流されてたなあ、と。

 

綾野剛さんは胡散臭い安室役が凄くハマってました。本心が全く読めないし、大丈夫かな…と思いつつも会話しているうちに、まあ悪い人ではないのかなと相手に思わせてしまう感じ、空気を察知することも長けているし安室というキャラの元々持っている天性のスキルだと私は思いました。依頼者に感情移入するような奴ではないと感じたので終盤の真白の母とのシーンの号泣は監督が本心からの号泣と言っていてもあれは安室の演技だと思ってます。だってそれまで七海と真白の気持ちに寄り添った仕事してるようには到底思えなかったので。でもここでも悪い奴じゃないしなぁと思った自分は、あ、安室の術中にハマってるなと気づきました。

 

ラストは流されまくりの優柔不断な七海が少しだけ前を向いて進んでいけるような印象を持たせる感じで終わっておりました。(そう思わせるだけで特に何かをしたわけではない) 観終わった直後はクラシック音楽と映像のせいもあって"は~なんか綺麗な映画だったなあ・・・"とぼんやり思ったんですけど、時間が経つうちに、いやいや待て、よく考えたら七海は単に安室に仕事のターゲットにされて手のひらで転がされてただけの話じゃないか?と思えてきまして。友達もなく元夫にも心開けなかった子が不思議ちゃんな魅力を持つ人にグイグイこられたら心掴まれちゃいますわ。流されるままきたら最悪な目にあって、ほんの少し人の優しさに触れて、"落ち込んだりもしたけど私は元気です"のフレーズがぴったりハマるなぁなんてことを思った映画でした…。

 

 

ドラマ版「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(1993)

観ている間、アニメ映画版の主題歌「打上花火」が脳内BGMで流れておりました。米津玄師さんを知ったのは失礼ながらわりと最近で、アニメ「3月のライオン」1期のED曲「orion」が初めて流れた時この人すごい・・・とちょっと感動した覚えがあります。なんというか、私の作品に対するイメージにピタッとはまる感じがしたんです。「打上花火」も好きですね、夏、何度も聞いてました。

 

で、ドラマですけども。当時はドラマよりもアニメばっか見てたので、ドラマの存在自体知りませんでした。わざわざ言うまでもないことですが奥菜恵ちゃん(年上だけどここはちゃん付けで)が美少女過ぎて見入っちゃいました。懐かしいものが出てきたな~、小学生ってこんな感じだったかな?とか思いながら鑑賞しました。いや〜思ってたより良かったなぁ〜って思ったと同時にアニメ版の絵柄を思い出したら違和感持っちゃいまして。話の内容も変わってるようですし、まあドラマの内容そのままアニメにしたら"は!?(´Д`)"で終わる感じになる気がするんですが…アニメも気になってたんですけど、ドラマ版を観たらちょっと興味失せたというか、レンタルじゃなくて地上波放送でいいかナーって思っちゃいました。