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十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

石村さんについていけばきっとうまくいく! 漫画 「ラララ」

ラララ 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

金田一蓮十郎さんの「ラララ」感想です。同じ作者さんの「ライアー×ライアー」が結構面白かったので、読んでみました。ライアー同様、"ありえね~だろ!(笑)"という設定なのにそこからの2人の関係はなかなかリアリティあるし、面白いです。仕事、夫婦の関係、友人関係、育児とハッとさせられるセリフが沢山でてきます。

 

あらすじ

リストラされた24歳の青年が年上の美人女医さんと酔った勢いで結婚し、専業主夫になります。

 

6巻までの感想

 他人に興味のない石村さんが色んな煩わしさから逃れるため、リストラされた桐島くんを専業主夫として雇う(=結婚)わけですが、まあこの石村さんがカッコイイ性格してます。理想の夫婦かもしれない・・・でも稼ぐ方がある程度収入ないと厳しいな、なんて現実的なことも考えちゃったり(^_^;)あと、恋愛感情を持つカップルが夫婦になっても(ってこれが通常ですけども)こういう関係にはなれないでしょうね。。恋愛感情が絡むとどうしても事が複雑でややこしくなる気がするんで。

でも夫婦に限らず、関係を続けていきたいと思う人には感謝の気持ちを伝えることは大事ですね。石村さんと桐島くんもよい妻・よい夫になろうとする気持ちに無理がないというか、石村さんのペースに自然に溶け込んでる桐島くんが良いです。この先二人ががっつり恋愛関係になっても石村さんは何も変わらなさそうです。

 

子どもに関することで言えば、石村さんが桐島くんの親戚の生意気なガキんちょに言ったこととか、本当にそのとおり!って感じですけどこういうこと面と向かって叱ることってそうできないです。"だいたいの人間はいい奴が好きで嫌な奴が嫌い"、"叱るのはいい奴になって多くの人に愛される人間になって欲しいから"。子育て経験の有無関係無しにみんな昔、子どもだったわけですから、何が大切で子どもに何を教えるべきかって大体の人は身をもって経験していることだと思うんですけど、理想論だとしても大事なことだと思いました。

5巻登場のネグレクト環境にいる三宅くんとの関わり方もそうですね。6巻で石村さんと桐島くんはある決断をするわけですが、この漫画コメディなのに結構重いテーマぶっこんできます。でも色々な問題をシンプルな切り口で2人が向き合っていくという感じで、でも単純に"そんな色々うまくいかねーよ!"と一蹴できないところがあります。世の中、もっとシンプルに考えていいんじゃないかな、という問題もあったりするわけで。

 

石村さんみたいな考え方がすんなり通る世の中になればものすごく平和で住みやすい世界になるんではないかと思ったりもしました。色々考えさせられるテーマ含んでますけどギャグありで夫婦のキャラがあっけらかんとしてるので楽しく読める作品です。