ただ言いたいだけです。

十数年ぶりに漫画熱が復活した昭和生まれ。主にドラマと漫画のネタバレありのスカスカな感想をたれ流すブログです。

新人の頃を思い出します。 漫画「西荻窪ランスルー」

西荻窪ランスルー 1巻

ゆき林檎さんの西荻窪ランスルー」の感想です。作者さんはBL出身なんですね。最近、BL出身の漫画家さんの作品がすごく面白いと気づきました。BL作品は今まで興味なかったんですけど、ふとちょっと手を出してみようかと思い中村明日美子さんの「同級生」シリーズだけ読みました。その感想はまた別の機会に・・・。

 

あらすじ

高校卒業後、アニメ制作会社に入社した地方出身の女の子がアニメーターを目指します。上司、先輩、同期、他部署の人らもスポットがあたります。

 

絵柄について

この作者さんの描く男の人ってすごく色気あるなと思いました。女の子も可愛い。

 

3巻までの感想

最近TVでアニメーターの薄給と激務がクローズアップされてるのを見たんですけど、ちょっとびっくりしました。漫画内でも給料の話が出てきます。

 

私は新卒で入社した会社に約8年いたんですけど、さすがにここまでの激務ではなかったですがそこそこ忙しい職場でした。トラブル処理に追われて泣きながら深夜1時に帰ったこともあり、土日は1歩も家から出ず寝て終わる週末も何度もありました。私は主人公の咲と違って、特にやりたい職種ではなくただ内定もらえた会社に入社したんですけど、一応専門職と言ってもよい職種で採用されたので”入社したからにはこの仕事しっかりできるようになりたい”という思いはありました。咲のこの仕事を突き詰めていきたいという姿勢はすごく当時を思い出します。残業は大変でしたけど、上司や先輩には恵まれていたと思いますし、自分に任される仕事が増えていくのはやはりやりがいも感じました。あと、一緒に大変な思いをして仕事する同期は同志みたいな感じもものすごく理解できます。仕事の愚痴や悩みは同性の同期が一番の理解者ですよ・・・。

上司、先輩、同僚、去る人目線からの話もとても興味深いです。3巻に出てくる今野くんの話なんて胸が痛くなります。でもこれが現実なんでしょう。仕事における求められる「センス」って何も芸術的なスキルじゃなくてもある話だと思いました。というかこの今野くんが追いつめられて”隕石が落ちて全て消えてなくなればいいのに”と思うシーンがあるんですけど、ここ読んだ時、わー!!あったあった!!私も思ってた!!!ってなりました。細かく言えば私は”夜寝てる間に爆発が起きて会社の建物がなくなればいいのに”と何度か思ってました。今野くんに比べたら規模が小さいです。でも追いつめられるとこういう思考になります。

他にも書きたいエピソードはありますが、このあたりで。アニメもたまに見るようになったのでこの漫画に興味持ったのですが、好きなお仕事漫画です。

 

あとこれだけ言わせてください。一之瀬先輩についていきたいです。でも友達にはなれないタイプだな~。「働きマン」のゆみちゃんを思い出しました。