2018年冬ドラマ感想 終盤編 「明日の君がもっと好き」の制作過程をドキュメンタリーで超見たい。
◆海月姫
ドラマとして見るとハイ??ファッションの仕事なめてんの?とか思うけど、漫画の実写化としてはオッケーなのです。シンデレラストーリーとか言われている本ドラマですがリアリティのかけらも感じられません。でも漫画の実写の"再現"という点で見ると良く出来ていると思うので絵面を楽しむドラマ。瀬戸くんの美女っぷりの功績はかなり大きいです。
しかし。もう私のような年代はこのドラマのターゲットでは無いと思い知らされてます。そういえば原作漫画もまだ途中までしか読んでなかったことに気づき、いきなり出てきた賀来賢人くん演じる社長が"この洋服とデザイン全部買うよ"って言った瞬間話飛びすぎで"つ…ついていけねぇ…"ってなっちゃいまして。江口のりこさんのインド人役は面白くて別にそんなこと思わなかったのになぜだ。いやほんと、原作漫画は好きなんですけれども。実写化って本当に難しいなぁ〜と改めて思うドラマです。
9話はお、おとうとよ〜〜(^o^;)蔵子の切ねぇ表情が良かったです。最終回はガチな恋愛見せるのかしら。
◆きみが心に棲みついた
ちょっとちょっと〜ここにきて向井理さんの星名が良いではないですか!原作のサイコパスみが薄れてマンガキャラの域を飛びだして生身の人間であることを感じられる人になってて同情しそうになってしまいます。原作読んだ時は星名がどうなろうが知ったこっちゃないって思っていたんですが、彼を救ってあげられるのはおそらくキョドコしかいないんでね…星名がキョドコと居る時にふと見せる素の姿と会社での振る舞い、大学時代の役も全く違和感無い向井さんの株が私の中でちょっと上がりました。そして実写化した時に自分が求めるのはやっぱりこういう所なんだなと思います。キャラの再現ではなくて、人間らしさを感じられるかどうかってところですかね…。
で、肝心のキョドコはやっぱりマンガキャラだな〜演技の上手い下手とかではなくて。話の方は吉崎さんとのハッピーエンドを想像してましたけど、星名に揺さぶりかけられてまたウジウジするのも、まあ…そうなっちゃうかもね…というか吉崎さんに肝心なこと言えずにどんどん溜めていくから飯田さんの件含め問題が大きくなっていってんだぞ…もうどんなエンドでもありえるなと。
吉崎さんの女の後輩が思ったよりクソで馬鹿っぽいキャラになってるの笑いました。出版社の編集って良い大学出てる人しかなれないっていうイメージあるんで。あと吉崎さんの元カノ、いい年の女が"心友"とか平気で言っちゃうの寒かったです。
◆anone
初回に感じた登場人物達のファンタジー感は強くなるし偽札パートの話が思ったより引きずるのであんまり集中出来ないドラマになってきちゃいました。俳優さん達の演技は素晴らしいと思うんですけど 、偽札作りの作業工程とかどうでもいいんすわ…。ハリカの昔の施設の話はあの1話だけ?いつからネカフェで暮らしてたの?いつから記憶無くしてたんだっけ?この辺りの話、またくると思ってたんですが。色々謎すぎる…。
中世古も不気味だけど現実感がないのは鈴木杏ちゃん演じる嫁も同じです。あのねさんの娘の玲よりイライラしました。小さな子どもがいて"お金ってそんなに大事かな"ってバカなの?当たり前だろーが!!って思っちゃいまして。嫁はもしかして世間知らずのお嬢なんでしょうか。食うに困らない程度あればいいとはいえ結構家計ギリギリという設定ぽいし、中世古夫婦の背景が見えないから余計にそう思いました。
8話で花房さんが動きちょっと現実路線も見えてきたのでどうなるんでしょう。入り込めないと思いながらもハリカが幸せになる姿が見たいです。
◆アンナチュラル
9話の主役はLemonでした。前にも何かの記事でちらっと書いたんですけど、米津さんのタイアップ曲、なんで毎回毎回こんな完璧なのって曲ばっかりでこの人本当の天才なんだなとビビります。(私は「3月のライオン」の「orion」で落ちました) 完璧という言葉は変かもしれないですが、毎回作品イメージとのハマり具合にヒィぃスゴイ( ゚д゚)となります。
話の方は、前回の事件が頭から抜けてたのでおぉ〜そう来たか、と。今期ドラマ全部観ているわけじゃないけど、やっぱり突き抜けて良いです。総合力高い!最終回は多分リアムタイムで視聴します。
◆リピート〜運命を変える10ヶ月〜
これも好きなドラマです。深夜枠なのがちょっと惜しいです。次回の最終回で1話冒頭の場面になります。大ドンデン返しに期待。ミステリーが面白い内容なんですけど本郷奏多くんの年下彼氏ぶりにもどんどんはまっていきました。
◆明日の君がもっと好き
は?
は?
は?
は?(白目)
!?フリップ芸!?!?
おい、なんでキャストの副音声放送やってくれなかったんだ!毎回副音声やってたら多分結構盛り上がって視聴率アップ狙えた作品だと思うぞ。市原くんとタクシーのストーカーの直虎コンビでやってくれようもんなら最高だったに違いない。ラスト10分で唐突に主人公がドラマタイトルを紙芝居で魅せてくれた超斬新な作品でした。
ちょっとこれ、制作過程ドキュメンタリーでどっか配信してくれないだろうか。最初の脚本家との打ち合わせから。俳優さん達ではなく、演出、美術、衣装さんらスタッフの打ち合わせが超見たい。絶対フザ…あ、いや面白がってた人いたと思う。そんであのどデカイ月は誰の指令なの?私は脚本家の指示に違いないと思っている。
最終回、みんなの言っていることがほとんど頭に入らなかったんですけど、伊藤歩さんの
"私、心がぶきっちょだから"
これが結構強烈だった。
心がぶきっちょ。積極的に使っていこうと思います。
今一番好きな漫画です。漫画「リクエストをよろしく」
河内遙さんの漫画「リクエストをよろしく」の感想です。この作者さんは「関根くんの恋」から入りまして、「夏雪ランデブー」や「涙雨とセレナーデ」なども読んでいるんですが、今のところ一番好きな作品がこの「リクエストをよろしく」です。新刊が年一ペースの発売なので読み終わった後、あと1年待つのか…と戸惑うぐらい好きです。
ちなみに「関根くんの恋」は5年後の32歳の本郷奏多くん主演で実写ドラマor映画化を切に希望しております。彼、27歳なんですけどまだ高校生役いけますからね…
あらすじ
売れないお笑い芸人の主人公が元相方に誘われラジオ業界で才能開花しそうな感じを見守りたくなる話です。
3巻までの感想
実家では私が小学校高学年ぐらいまで平日の朝はラジオをつけていました。テレビつけるとダラダラ見ちゃうからテレビの代わりに、という理由だったと思います。その後学生時代はほとんどラジオ聞くこともなく、社会人になってからは車の移動中たまに聞くようになり今もそんな感じです。しかしそんな大して聞かない人でも十分楽しめる作品になっていると思います。
最大の魅力は主人公の朝日屋颯太くん(28)のキャラだと思っているんですが、超マイペースの楽観主義で合コンで会った初対面の女の子に軽いノリでブランド財布渡しちゃうようなあんぽんたんな所もあるんですが、相手がどんな人でも"その場が何とか持つ"という面白い才能を持っています(※単に相手にされていないことも多々ありですが)。
お笑いで全く芽の出なさそうな颯太をラジオへ誘う元相方の水無月と雪室ディレクター(美女)も良いキャラしてまして、いつのまにか彼らと同じように颯太に期待してしまいそうになるのです。もちろんすぐ仕事が舞い込む訳もなくお試しみたいな単発仕事を颯太ノリで乗り切るんですが、水無月らが颯太を操縦していく様も面白いです。どうすれば颯太の面白さを沢山の人に届けられるか?やり方間違えるとただただ寒くなるだけなのですが、ラジオならではの生放送という状況でのリスナーへの伝え方やコミュニケーションがあるから颯太の良さが生きる方法があるはず!と奮闘する様子は結構アツイです。(颯太本人がどうしたら良いか?を真剣に考えている様子が無いのがポイント)
3巻の時点で単発の仕事をやる毎に少しずつ爪痕と言ってよいのか分からない何かを残し一部の人たちをざわつかせるところまできてて、4巻がますます楽しみになってきました。落ち目のアイドル・チーコや彼女が好きな松戸くんといった周りの登場人物もキャラ立ってます。お仕事漫画としてみた場合でもラジオのこと知れるし、作者さんのラジオへの愛を感じるし、あと主人公のこのぬるい加減が良くて、良い意味で熱血感が無いのが結構レアなんじゃなんかないかと思います。
3巻巻末の対談で作者さんが"展開もゆっくりなんで、ついてきてくださる人がいるのかどうか本当に心配"っておっしゃってるんですけど、大丈夫です~!!これからもついていきます!! 編集さんには、展開早くしてイケメンを出した方がいいって言われているようですが"(-""-)" 。いやいやいや読者なめんなよ!と言いたいです。今のペース崩さずに最後まで描ききってほしいです。というか水無月は結構イケメンだと思ってますがね。
このブログはオススメの漫画という体で書いているわけではないのですが、この作品はオススメ!沢山の人に読んでほしいです!
4巻の感想
ドラマ版「伊藤くん A to E」 池田エライザちゃん優勝!のドラマでした。
年末年始にかけて放送されてたのをちんたら見てまして、今さらですが感想です。1話30分ドラマで一言で感想言うとなんなんこの茶番( ´Д`)y━・~~って感じでしたが、伊藤のようなしょうもない男に振り回された経験のある人には多分面白く感じるんじゃないでしょうか。いや知らんけど。
2018年1月公開の映画版と内容がどうもかぶっているようです。伊藤という男と接点を持つ女4人(A〜D)の話がドラマになってて主人公の木村文乃さんが彼女らの話を上から目線のお前何様?的な態度で相談にのるっていうそれだけのドラマでございます。AからDのそれぞれ伊藤役は毎回違う役者さんが「伊藤」を演じていて木村さんも"この人達が言っている伊藤ってもしや同一人物…?"と半信半疑な感じで話が進むものの、観てるこちらとしては状況と周辺人物がめっちゃ繋がってるので同一人物の話と分かりきった状態で話が続くので結構白けます。
これ、もしやAからDの女って矢崎本人(木村さん)の話じゃね!?とも最初思ったんですが、全く違うとも言い切れない感じで終わってました。
とりあえずAからDの女達ですけども。役名カットします。。
【A 佐々木希さん】
佐々木希さんに好意持たれてても便利な子としか思えない伊藤。たまにデートするも恋人関係ではない。まずここで視聴者は佐々木希さんに手を出さない伊藤についていけなくなると思うんです。あの佐々木希さんでっせ?信じられない。配役ミスだと思いました。ハイ次。
【B 志田未来ちゃん】
志田未来ちゃんをストーカーするキモい伊藤。このパートは志田未来ちゃんと山下リオちゃんの女友情物語がメインですね。ハイ次。
【C 池田エライザちゃん】
はい、優勝!エライザちゃんがエロくて頭のネジがゆるい感じの女の子を好演してます。エライザちゃんの親友の夏帆さんの好きな人が伊藤で、上手くいきそうな夏帆さんを見て焦ってつい伊藤を誘って体の関係持ってしまい自己嫌悪に陥るというしょうもない話。ここまでくると伊藤という男が全く分からず、もしかして伊藤はネタで色んな子と接点持ってんのかなという疑惑を持ったんですけどそうでもなく意外にも本気な様子でエライザちゃんにハマってました。
【D 夏帆さん】
伊藤とホテル行くも何も起きずにフラれて、ヤケになってクズケンという知り合いとホテル行く夏帆さん。ここで伊藤が夏帆さんを追ってホテルまで来て修羅場?というか訳わからん状態になり視聴者はクズケンと一緒に置いてきぼりな気持ちにさせられます。クズケンが可哀想…。伊藤がフった夏帆さんに執着しようとする時点で何だオマエは!?いっぺん死んでこい!ってなります。そんで最後はケンカしてた池田エライザちゃんと仲直り…みたいな感じになってた気がします。あれ違ったかな。
役がハマっていると思えたのはC女の池田エライザちゃんだけで、正直言って主役の木村文乃さんもピンとこないというか。タバコ似合わないし、頑張って"イタイ女"演じてるな感がありました。恋愛ものって登場人物誰かに共感できる人がいないと面白いと思えないんです、私の場合は。自分の経験と想像力が貧相っていうこともあると思いますが、あ〜〜分かる〜ってなるシーンが皆無だったので、"知り合いの従兄弟の先輩の恋愛話"を聞かされた飲み会ぐらいの感覚でした(つまりどうでもよい)。伊藤が魅力的なキャラだったら傑作とまではいかなくても面白い恋愛ドラマだったかもしれない、とぼやっと思いました。